福島第一原発事故による放射能関連の報道で感じていること
たまにはセンシティブな話もしてみる。
放射能の食品基準について
福島県のホームページを見ると分かりますが、2012年3月31日以前の暫定規制値よりも2012年4月1日以降のセシウムの基準は厳しくなっています。
Regulation values and current situation of radioactive materials in food(23ページ目)を見るとアメリカ、EU、日本の基準値が簡単に比較できます。
日本のセシウム基準は超厳しい
アメリカは1200ベクレル/kgで、日本は10ベクレル/kgで、一見するとめっちゃ安全志向に見えます。でもこれってセシウムにしか言及していないんですよね。原発事故ではセシウムだけじゃなくて他の放射性物質も出ています。
- ヨウ素131
- セシウム134
- セシウム137
- トリチウム
- ストロンチウム90
- プルトニウム239
各半減期については環境省の第2章 放射線による被ばく 2.2 原子力災害のページに載っています。
でも放射性物質はこれだけではありません。
放射性物質の種類
で実際どれくらいの種類があるのか。
東電はこれまで、ALPSで処理すれば、トリチウム以外の62種類の放射性物質を除去できると説明していた。
62にトリチウムを加えて、少なくとも63種類あることがこのニュースで分かりますよね。まるで「お酒は週1でしか飲みません!(タバコは毎日5箱吸ってるけどね。)健康的で健全でしょ?」みたいな話ですよ。
で、私が言いたいのは「みんなセシウムにだけ気を取られてるけど、原発事故によるセシウム以外の放射性物質の種類、量、食品基準値を本当にちゃんと把握してますか?」ってことです。
普通ならこう考えますよ、「事故が起こった後で基準が厳しくなるってことは、空気など他のルートでも摂取していたり、他の種類の放射能も摂取してるから、相殺するためにセシウム基準を厳しくしている」って。普通ならね。
だから「やっぱり危険だー!」って話じゃなくて、自分の認識は現実に即しているか、スコトーマ(盲点)は外れているか、立ち返る必要はあるんじゃないかって思うんですよね。
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