『美味しんぼ』第72話「下町の温もり」の感想
1990年12月4日放送、アニメ版の『美味しんぼ』第72話「下町の温もり」をアマゾンプライムビデオで観ました。(美味しんぼTVシリーズ第85話)
あらすじ
半吉とまゆみ
東京深川。
中松警部の幼馴染・綱浜半吉が営む ざっかけない(東京の下町言葉で「荒々しく粗野」の意味)一膳飯屋半ちゃんが開店5周年だということで山岡と栗田と3人でお祝いへ。食事中、山岡は「深川名物のアレ」を来週用意するよう頼みます。
8時になって半吉がTVをつけると、明日香まゆみがジグザグの恋を歌いだしますが、中松は怒ってテレビを消させます。
半吉とまゆみは同じ長屋の幼馴染で筒井筒でしたが、まゆみが歌手として成功すると半吉から離れていきました。
- 半吉一家は長屋の幼馴染だった母子家庭のまゆみ一家の面倒をみてきた
- 板前として働き出した半吉は夜間音楽学校へ行きたいというまゆみの学費をも捻出
- まゆが18歳の時に第11回 東亜レコード新人オーディションに合格したときは料亭 筑紫野で働いている最中の半吉に会いにいったほど
にも関わらず、芸能界でのし上がったまゆみは別の男性と婚約会見。婚約相手の佐賀はハワイにホテルを持ち、不動産会社とレストラン数軒を経営する青年実業家。まゆみも引退を決意。
ところが、ブラックマンデーで株価が暴落し、佐賀は破産して婚約を破棄し、海外へ逃亡。
深川鍋
雨が降る中、渦中のまゆみがこっそりと半ちゃんを訪ねてきます。彼女の冷えた身体を見て山岡は「深川名物のアレ」(深川鍋)を提案。
まゆみは深川鍋を食べると、嘘っぱちの芸能界に憧れてきた自分を後悔して店を飛び出します。半吉は中松警部に止められて「全部許してやれるのか」と念押しされますが、半吉は自信ありげに微笑んでまゆみを追いかけます。
登場した料理、食材
半ちゃんの料理
- 里芋とれんこんの煮っころがし
- 金目鯛の煮付け
深川鍋
東京庶民の食べ物。ちょっと行儀が悪いが、ご飯にかけて食べると堪えられない。
- 深川鍋の作り方
- 土鍋に昆布で出汁を取る
- 味噌を溶く
- アサリのむき身を入れる
- 半沸えで長ネギの薄切りをたっぷりと入れる
感じたこと
半吉のような人間でありたい
半吉は、まゆみが離れていっても根に持ったり恨んだりすることもなく、見返りを求めずにまゆみを支えてきました。愛に満ちたこんな人間になりたいものですねぇ。
1990年のブラックマンデー(暗黒の月曜日)
この時の士郎たちは凄く厚着をしているので、2月26日の大暴落だったと推測できます。(アニメ放送は1990年12月4日)
でも下落率でいうと2月26日の騰落率は5%にも満たなくて、トップ20位にすら入りません。
順位 | 日付 | 下げ幅 | 終値 | 下落率 |
---|---|---|---|---|
1 | 1987.10.20 | 3836円48銭 | 21910円08銭 | 14.900% |
2 | 1990.4.2 | 1978円38銭 | 28002円07銭 | 6.598% |
3 | 1990.2.26 | 1569円10銭 | 33321円87銭 | 4.497% |
4 | 1990.8.23 | 1473円28銭 | 23737円63銭 | 5.843% |
5 | 2000.4.17 | 1426円04銭 | 19008円64銭 | 6.978% |
じゃあそうなると気になるのが日経平均株価の歴代下落率ランキングなワケですが、これは日経平均プロフィルに載っていました。
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