『美味しんぼ』第79話「洋食屋の苦悩」の感想
1991年2月5日放送、アニメ版の『美味しんぼ』第79話「洋食屋の苦悩」をアマゾンプライムビデオで観ました。(美味しんぼTVシリーズ第92話)
もくじ
あらすじ
銀洋亭のカキフライ
昼前からカキフライのことが頭から離れない山岡とそれを見た文化部員は洋食処銀洋亭へ。ところが中里マスターの元気がありません。
喫茶店RENOIR (COFFEE CAKE SANDWICH)で清子から詳細を聞くに、中里マスターが目指しているのは地元にあった潮風亭のような「安くても美味しくて皆に喜ばれる店」。
一方、フランス料理至上主義のシェ・ムロノの室野寛也は要人や各界の著名人にもてはやされる高級料理を取り扱う天才料理人。しかも3人とも宮城県仙台市の小さな町出身。
中里マスターは室野と自分の料理とを対比して落ち込み、室野と同郷だということが劣等感をより一層強めているようでした。
- 潮風亭
仙台の牡蠣は夏が旬で、夏になると始まるカキフライが人気の洋食屋。
ChoE MURONO
ChoE MURONOに乗り込んだ山岡は生牡蠣を注文し、自前で持ち込んだ日本酒と店が用意した白ワイン(シャブリ)を室野に飲み比べさせ、その生臭さとフランス料理の流儀だけが全てではないと指摘。
意気投合
室野が銀洋亭をたずねてカキフライを潮風亭になぞらえて絶賛すると、中里マスターも自信を取り戻し、2人は意気投合します。
登場した料理、食材
天狗舞 山廃仕込純米大吟醸 生酒
作中で触れているのが大吟醸酒なのか吟醸酒なのか分かりません。話の中に矛盾があるような?
- 50%以上削り捨てた大吟醸酒だと説明。その他、口頭では大吟醸酒だと説明。
- でもボトルのラベルは吟醸酒。
- 爽やかで清々しい甘い香り
- 味もピーンと一本芯が通っていて力強い
- しかもふんわりと典雅な味わいが口いっぱいに広がって膨らんでいく
室野が牡蠣と合わせようとした白ワイン
- シャブリ(Chablis) モンラッシュ=モンラッシェ(Montrachet)
- コルトン・シャルルマーニュ77年(Corton-Charlemagne)
- ムルノー ジェヌブリエール=ムルソー・ジェヌブリエール(meursault genevrieres)
感じたこと
こういうノリは良くない
- 士郎
人間だれしも自分をつまらない価値の無いものと思い込んでしまう時があるもんさ
- クリコ
へぇぇ、いえ、山岡さんが言うセリフじゃないなと思ったんです
この回に限らず、呪いに近いような言葉を軽いノリで使うクリコのこういう感じが嫌いなんですよね。。
ワインと牡蠣=臭い、ワインと刺し身=臭い理由
キャビア、イクラ、刺し身、生の貝などとワインは相性が悪い。
理由は、有機酸塩(有機酸と金属イオンが結合してできた塩、化合物)。
ワインには有機酸塩が多く含まれ、これが魚介類の生臭さを煽るため。
確かにこの話はすごく説得力があります。私も同じように、魚介類とアルコールとの相性によっては恐ろしく生臭くなることを体感してきました。でもそれがワインに多く含まれる有機酸塩だとは知りませんでした。言われてみれば確かに、生臭さを感じるのはワインを飲んだ時が多いように思います。干物系とかは特に臭い。
シェ・ムロノの意味
「シェ [Chez]:家、お店」だと思ってたんですが、お店にはChoE MURONOとありました。でもChoEって意味をネットで調べてでも出てこないんですよね。
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