絶不調はゼップチョウではないのか
「ゼツフチョウと読むことが一般的」とは認識しているものの、「絶不調の読み方はゼップチョウではないのか」、見かける度にそう思うのは私だけ?
NHKにこんなページがありました。
- 「絶不調」?|最近の気になる放送用語|NHK
ハ行のことばは、前が「ゼッ」となるのに加えて、後ろも「パン、ピツ、ピン、ペキ」のように変化しています。同じハ行のことばである「不調」も、ここから考えると「ゼップチョー」となりそうなものですが、実際にはそうなりません。それは、「絶/不調」のような「ことばの切れ目」があるからです。
確かに。じゃあ「絶/不調」みたいに切れ目がある言葉とは他に何がある?と考えてみると、これがなかなか無かった。
- 絶好手
これくらい。じゃあ「絶好手」を「ゼツコウシュ」と読むかというとそうでもなくて、たぶん多くの人は「ゼッコウシュ」と読むし、市民権も得ていると思う。でもこれは「絶/好手」ではなく「絶好/手」だからルール適用外ということだろうか?
GPTに尋ねてみても聞いたことのないような表現ばかりで、その単語をググってもHitしないという有り様。
- 絶表現(他のに比べるとなくはない)
- 絶不安
- 絶不信
- 絶不満
- 絶不備
- 絶不幸(これはたまに見かけるけど)
そもそも「絶+ハ行」という表現がかなり限られてるみたいで比較検討のしようがなかった。
「促音+ハ行」に幅を広げてみる
- 脱費用(ダッピヨウにはならない)
- 脱廃業(ダッパイギョウにはならない)
- 脱不正(ダップセイにはならない)
確かに、こう考えてみると「ことばの切れ目」がある場合には促音「ッ」にせず、元の読み方をするのが自然だと言えます。
まとめ
- ゼツフチョウ(正統性もあるし、まぁわかる)
- ゼップチョウ(語呂が良いから好きだけど、ルールを鑑みると相応しくないのだろう)
- ゼッフチョウ(ッフの歯切れが気持ち悪すぎて生理的に受け付けない)
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