『美味しんぼ』第3話「野菜の鮮度」の感想

2019年3月27日食べ物・飲み物, アニメ

アニメ版の『美味しんぼ』第3話「野菜の鮮度」をアマゾンプライムビデオで見ました。

あらすじ

「究極のメニュー作り」としての初取材

山岡と栗田は食品部門を充実させた「ニュー銀座デパート」へ取材に赴きます。

ここで、栄商流通グループの経営者の板山 秀司(いたやま しゅうじ)が登場します。彼は後の回でも登場します。

板山 秀司(いたやま しゅうじ)

流通業界のキングと呼ばれる、栄商流通グループの経営者。栃木県佐野の出身。

小学校卒業後、すぐに呉服屋に丁稚奉公に出される。

幼少の頃はよくキュウリやトマトを盗みに畑に入り、農家の親父に捕まってはゲンコツを食らっていた。葉巻を嗜む。

山岡が板山社長を怒らせる

「ニュー銀座デパート」では山岡はトマトの匂いを嗅いでは放り投げ、大根を折って断面を舐めて放り投げて「見てくれだけか」と一蹴します。

更に、デパートの最上階10階の食堂街に集結した有名レストランのメニューの値段が本店と同じであることを山岡はこう指摘します。

  • 店内設備費
  • 出店権利金
  • 売上のバックマージン

これらの負担があるなかで本店と同じ価格に設定するには、材料費を削るしかなく、それは品質の低下を意味すると指摘し、板山社長を怒らせます。

板山は広告の出稿を差し止める

広告主である栄商グループは、東西新聞社への広告の出稿を差し止める指示を出します。

常務や広告部長は「出稿料は栄商グループ全体で100億円を超えた」「新聞社の収入の半分以上は広告料だということを知らんのか」と激怒。

「野菜の活け造り」を振る舞う

山岡は板山の生まれ故郷を訪ねた後、板山に「野菜の活け造り」を振る舞うと言い、畑でトマトを丸かじりさせます。幼少の頃にトマトを盗み食いしたことを回顧した板山は涙を流します。

更に掘りたての大根をその場で洗って醤油で「大根の活造り」を食べさせ、トマトを青い段階で収穫し、流通の過程で赤くなっていることを指摘します。

板山はこれにヒントを得て、デパートの生鮮食品コーナーで朝取りの野菜を販売するようになります。

山岡が再度デパートを訪れたときに「地下1階の食品売場は駅の土産物売り場を大きくしただけで目新しさが無い」というと、板山は「山岡くん、どうしたらいい?」と指南を仰ぐほどのお気に入りになっていました。

感じたこと

くりこは何しに栃木まで?

くりこは士郎を追跡して栃木まで行きましたけど、結局隠れたままでした。経費の無題使いじゃありません?

トマトにかじりつく時の音も描写もリアルでいい

トマトをかじった時の断面の構造や色彩、汁をすする音、全てが素晴らしいですね。

板山が幼少期を回顧するシーンでは、人物や背景はモノクロで、トマトの赤色だけ鮮やかに描かれています。

奇しくもつい先日、同じ演出を違うアニメで見かけました。
2019年から放送している手塚治虫の『どろろ』のアニメです。

どろろ』でも、主人公のどろろが両親との死別を回顧するシーンでは母親が倒れた彼岸花の花畑や、火事や焚き火の炎だけが彼岸花と同じ赤色で描かる演出がありました。

まぁベタっちゃベタなのかもしれませんけど、やっぱり良い演出ですね。

でも板山が幼少期を回顧するこのシーンで一番印象的だったのは、トマトの味でもなくゲンコツの痛さでもなく、貧しくてひもじかったことを鮮烈に思い出したことでした。

でもどうせなら朝獲りトマトのほうが美味しくない?

朝から板山社長をけしかけて、それから車で栃木に行って、少なくともお昼くらいになっているはずです。

トマトは朝獲った方が糖度が高くて美味しいと思うんですけどね・・・?

トマトの陳列の上下が逆だし、雑だと思う

終盤ではデパートで朝獲りのトマトを販売していますけど、この時に山積みにされたトマトは全部ヘタが上を向いているんです。

普通は見栄えを考えてヘタを下に向けて陳列しますし、そもそも山積みにしたら下のトマトが打ち身したりして傷むので、もっと負荷がかからないようにするんです。

私は若い時にスーパーの野菜売り場でアルバイトしたことがあるので、見ててモヤモヤしました。