『美味しんぼ』第32話「技巧の極致」の感想

2021年4月2日

1989年8月28日放送、アニメ版の『美味しんぼ』第32話「技巧の極致」をアマゾンプライムビデオで見ました。(美味しんぼTVシリーズ第41話)

あらすじ

備前焼の大皿

人間国宝の唐山陶人と妻の唐山領子が東西新聞社を訪ねてきます。なんでも、海原雄山が備前忌部(いんべ)の田んぼの底から掘って30年寝かした土を貰ったので、それで焼いた備前焼の大皿を山岡に譲ると。しかし山岡は、皿に出た模様「ぼた餅」を偶然の産物といいます。

山岡に皿を贈ったのは、陶人の喜寿(77歳)で祝いの席が設けられることを利用して、海原雄山と山岡士郎の2人を仲直りさせようという魂胆です。

料亭「今春」(こんぱる)

「今春」で喜寿の祝いが催され、宴もたけなわになったところで、白金(しろがね)は提案を持ちかけます。それは、明石の鯛に限定した料理を出し合おうというものでした。海原雄山から煽られた山岡は他の料亭主人たちを超える鯛料理を考えることになり、悩みます。

  • 椀物(色々変化を付けられる)
  • 煮物(彩りを変えて楽しめる)
  • 焼き物、刺し身(新しい工夫を凝らす余地がない)

対決

各料理人が華やかな鯛料理を出すなか、山岡と岡星が出したのは干物でした。

海原雄山からは「グジの一塩もの」の開きからヒントを得たかしらんが、と一笑されますが、食べた者はその味に驚き、雄山は捨て台詞は吐いて席を立ちます。

登場した料理、食材

料亭「今春」で供された料理

喜寿の祝いで供された料理
器の特徴盛られた料理
割り山椒(わりざんしょう)山椒の実の殻がはじけた時のような形、備前焼鯵の酢洗い、赤貝、わらび餅の付け合せ
銀彩の皿時と共に銀が錆びて風合いが出る伊勢海老の姿造り

鯵の酢洗いはこんな調理法です。

奈良さんの調理動画ほんま好き。

懐石料理屋「白金」で供された明石の鯛を使った鯛料理

各鯛料理
屋号鯛料理備考
京風(きょうかぜ)鯛の香玉造り(こうぎょくづくり)薄切りにした鯛で大徳寺納豆をくるんだもの
ふくやま鯛の松皮造り皮目だけを湯引いて冷水で締めたもの
鯛素麺麺にも練って押し出した鯛の身を使用
士郎と岡星鯛の開きの干物淡路島の入浜式塩田の塩で調味したもの

感じたこと

唐山陶人の言葉

器も人間と同じじゃよ 成長するような器でないとな

二人ともペケ ワシの勝ち

達観してる。

海原雄山の言葉

皆がお前の料理に騙されたのは唐山陶人先生の器のせいだ 考え違いするな

ツン。

士郎良いカラダしてる

明石の海で泳ぐ士郎のカラダがなかなか筋肉質で良い。。いつもあんなぐうたらしてるのに。。

クレジットに京アニ

動画、仕上は京都アニメーション。