『美味しんぼ』第39話「牛肉の力」の感想
1989年11月21日放送、アニメ版の『美味しんぼ』第39話「牛肉の力」をアマゾンプライムビデオで見ました。(美味しんぼTVシリーズ第49話)
あらすじ
青山の要請
秋。青山氏が山岡に協力を仰ぎに来ます。彼は前原運動部長の出身大学の後輩で、現在はナンバーワンスポーツ紙に勤めてプロ野球を担当しています。
彼の目的は、各球団の秋季キャンプの取材において、プロ野球選手たちの食事にフォーカスするという独自の切り口で記事を書くにあたり、食に詳しい山岡にその批評をして欲しいというものでした。青山は上司の鈴木編集長に報告し、栗田と山岡を連れて宮崎県のキャンプ場へ向かいます。
一方で、鈴木編集長は宮崎県でメジャーズ(MAJORS)のオーナーと海原雄山と会っていました。オーナーは雄山を宮崎牛を扱うステーキハウスの開店祝いに招待します。
高知球場のレイ・パーク
山岡らはまず高知県でレパーズ(Leopards)を取材しますが、選手は牛肉ばかり食べていました。
- 分厚いステーキ
- 焼き肉
- すき焼き
球団を迎え入れて21年目だという東陽館は、土佐あかうし(土佐褐毛牛)と野菜を提供していて「それで十分だ」と言います。
宮崎県へ
宮崎にキャンプを張り、水光園に泊まるメジャーズ(MAJORS)でも同様でした。しかもトレーナーやコーチからは清涼飲料水や菓子類の制限も無し。山岡は鈴木編集長にオーナーへ諌言するよう押されてオーナーの店に出向きますが、そこで雄山と鉢合わせします。
牛肉対決
栗田と山岡は宮崎牛サーロインを塩コショウのみのレアで注文しますが、肉がどこか味気ない。山岡はいくつか問題点を挙げます。
- 仔牛が若すぎる(最低でも30ヶ月以上飼育すべき)
- 肉が熟成していない(2週間の熟成が必要)
- 飼料が悪い(自家配合飼料が必要)
しかし、雄山は「それだけか?」と山岡が見落としている点を指摘します。それは仔牛を産んだことのない36ヶ月以上飼育した雌牛であることでした。
オーナーの店で提供されていた肉は去勢されてしかも十分に飼育成長していない雄牛。
山岡は打ちひしがれてその場を立ち去りますが、後日、青山が東西新聞社を訪れると、資料室で昼寝をするいつも通りの山岡にすっかり戻っていました。
登場した料理、食材
土佐あかうし(土佐褐毛牛)
- 土佐あかうし
- 黒毛和種
- 褐毛和種
- 日本短角種
- 無角和種
日本の肉用牛である上記の和牛4品種のうち、高知県内でしか改良されていない褐毛和種・高知系の通称。
宮崎牛サーロイン
- 宮崎牛
宮崎県内で生産肥育された黒毛和種の和牛のうち、日本食肉格付協会の格付けにおいて肉質等級4等級以上の地域ブランドの牛肉のこと。地域団体商標登録済。
感じたこと
雄山ずるすぎない?
士郎に「この仔牛の中から1頭選んでみろ」と言っておきながら、「実はどれもハズレでした~」って、さすがに笑いました。しかも前夜に口頭の一言で済んだ話なのに、ってこのアニメでそれをいうのは野暮ですか。
それにしても、士郎と雄山の2人にここまでお店の肉をコケにされても真摯に聞き入れるオーナーの態度には感服しました。
青山記者の担当声優は塩沢兼人さん
『クレヨンしんちゃん』のぶりぶりざえもん役などで有名な塩沢兼人(しおざわ かねと)さんの声が聞けて良かった。
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