『美味しんぼ』第42話「お菓子と夢」の感想
1989年12月19日放送、アニメ版の『美味しんぼ』第42話「お菓子と夢」をアマゾンプライムビデオで見ました。(美味しんぼTVシリーズ第53話)
あらすじ
洋菓子店「天使の夢」
銀座一どころか東京一有名だという高級洋菓子店「天使の夢」社長と阪村俊夫が店先で言い争い、昼食で天丼を食べた帰りの山岡は巻き込まれて噴水に転落します。社長は阪村が技術を盗んで独立すると思っていました。
しかし阪村が辞めたい本当の理由は、食品添加物を使用しない安心安全なケーキを安価で提供することでした。「天使の夢」のショートケーキ1個で1500円もしますが、高級過ぎること、斜陽族が取引先やBARやクラブの接待用の店として利用していることは二の次でした。
- 斜陽族
太宰治の小説「斜陽」から生まれた言葉。
世の急激な変化によって没落した上流階級者。没落階級。
ケーキの移動販売「天使の翼」
阪村は、姪のさち子が通う幼稚園にケーキを届けていました。それを見た澄子は阪村についていくことを誓います。
クリスマスのシーズンになり山岡らが昼食後に街を歩いていると後ろから阪村にクラクションを鳴らされます。1個70円から120円のケーキを移動販売する「天使の翼」というケーキショップを開いた初日でした。
感じたこと
噴水に落ちる瞬間
阪村の体勢とか士郎の水面への映り込みとか本当によく描けてていいなぁと。
くり子の士郎の扱い方が好き
喫茶店で澄子と3人で話すシーンでのぞんざいな扱い方と、その姿勢を見る士郎の表情が凄く良かった。
社長との絡みが少なすぎる
せっかく情に厚い社長なのに、阪村との絡みが最初の喧嘩のシーンだけなので、これは師匠と弟子みたいな形でもっとなにかを描いてほしいなぁと感じました。
このストーリーは印象的で昔から覚えている回なのですが、今こうして見てみると、内容自体にはやや物足りなさを感じてしまいました。
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