『美味しんぼ』第21話「中華そばの命」の感想

2019年12月19日

アニメ版の『美味しんぼ』第21話「中華そばの命」をアマゾンプライムビデオで見ました。

あらすじ

栗田の同窓会

春になり、高校卒業以来 初めての同窓会。

栗田の同級生のますみ、まゆみの双子の姉妹は2人揃って、卒業後すぐに楊白竜、紅竜 双子の兄弟のラーメン屋に嫁いでいました。担任の教師が東西新聞社で取り上げたらどうかと促しますが、姉妹は揃ってばつの悪そうな顔をします。

中華そば龍々軒

姉妹が嫁いだラーメン屋は兄弟喧嘩をし、道路を挟んで店を二分し、それぞれが『元祖』と『本家』を名乗っていました。

以前は兄弟仲も良く、同じ店を営んでいました。ところがある日『ラーメンマニア』というガイドブックで最高評価を受け、「この評価は誰の勲功か」という議論に発展。2人はお互いに自分のお陰だと言い張り合うようになり、白竜は『元祖龍々軒』という新しい店舗を構えてしまいます。

ラーメンマニア

栗田が山岡に相談すると、山岡は『ラーメンマニア』に乗り込みます。『ラーメンマニア』の編集長と山岡は知り合いでした。事情を知った編集長は山岡の企てを快諾し、研究部室にいた取材陣を招集します。

  • 今では50軒の屋台を統括する叩き上げの屋台ラーメン屋
  • ラーメン好きが高じてラーメン屋を始めた医者
  • 1日に1回はラーメン屋に入るタクシーの運転手
  • 戦前からラーメンマニア

なんとか三銃士みたい(笑)

取材

山岡らは取材に訪れます。紅竜の本家龍々軒は、手打ちは上手なのに完成時のラーメンにはコシが無い。一方、白竜の元祖龍々軒のラーメンはそれほど酷くはないが麺打ちが全くダメでした。いずれにしても、2店ともラーメンマニアに掲載できるレベルではないとの評価を受けます。
そこで山岡は、紅竜の打った麺で白竜にもう一度ラーメンを作らせます。 するとなぜか美味しい。2人の良いところが合わさってこそ美味しいラーメンが出来上がっていたのです。2人はそれを知って仲直りします。

競馬の天才

山岡が狙っていた大井グランプリの大穴馬券3-8(65倍)は見事に的中していました。

実は担任の教師は競馬の天才で、家を建てるほどの実力で、彼女に従って1000円分の馬券を買っていた栗田は同僚たちにステーキを奢るのでした。

登場した料理、食材

ラーメン

ラーメンの麺を作る際には塩水、グルテン形成を促進させるために炭酸カリウムを主成分としたかん水(アルカリ塩水溶液)を加える。多すぎると麺が黄色くなり、重曹臭くなる。

感じたこと

OPもEDも曲が変わった!

第20話までのオープニング曲は『YOU』(=あなた)、エンディング曲は『TWO OF US』(=私達)でしたが、第21話からは『Dang Dang 気になる!』と『LINE』になっています。子供の時分に見た記憶ではこの変更後の曲のほうが強く印象に残っています。

支那そば、中華そば、ラーメンの違い

全部同じものです。
ラーメンの発祥は中国ですから、拉面(Lāmiàn, ラーミエン)の発音に即したラーメンという表現に最も正当性を感じます。中華そばという表現は日本風の表現。昔は中国のことを支那と呼んでいたこともあり、支那そばと呼ぶ人もいます。

支那と差別語

余談。「支那そば、東シナ海という表現があるから中国を支那と呼んでも差別ではない」(大意)と言い出す政治家が過去にいました。(石原某)

その言葉が既にあるからといって差別語を正当化するとは、何とも幼稚な論理です。

  • 相手を侮辱する意図がない
  • 相手がそれを聞いても侮辱だと思わない

誰かと会話するとき、最低限のデリカシーとしてこの両方を満たさなければなりません。このどちらかが掛けても差別や侮辱になるんですよね。それは国籍や人種差別だけではありません。でも意外と守れていない人が多いんですよね。例えば友達同士で安易に容姿をイジったり。

自分も気をつけないとなぁといつも思っています。

竜と龍の違い

作中の登場人物の白竜と紅竜は名字が楊ですから中国人ですよね。

でも中国語で竜って漢字を使いますか?中国では简体字で龙と書きますけど、この繁体字は龍のはずです。例えば乌龙茶(烏龍茶)とか成龙(成龍、ジャッキーチェン)とかね。

私の認識では日本でのみ竜を使い、旧体字として龍が使われていると思っていたのですが、そうではないらしい。これについては面白い記述がありました。


中国にも竜という字体は存在するけど、知らない中国人もいるらしい。中国人も知らないらしいと言うべきなんでしょうか・・・不思議ですよね。知り合いの中国人にも聞いてみたところ、やっぱり知らないし使わないとのこと。

竜については百度に詳しく載っています。「龍と竜の2つの漢字が日本に伝わった」とありますね。