『美味しんぼ』第41話「魚の醍醐味」の感想

アニメ版の『美味しんぼ』第41話「魚の醍醐味」をアマゾンプライムビデオで見ました。

あらすじ

フグの白子

山岡らは、京都の億万長者である京極万太郎の接待で「ふく花」を訪れてフグ料理を食べます。
そこへ海原雄山と中川。ここは雄山が雑誌「週間新報」でふぐの白子を絶賛した店でした。

更に、同紙を読んだ正木夫妻が訪れますが不漁のせいで夫妻の目当てだった白子は食べることができませんでした。そこで山岡と海原雄山は正木夫妻に代替品を食べさせる対決を始めます。

美食倶楽部で対決

山岡は富山の漁港でタラの白子を仕入れて挑みますが、フグの白子には敵わず、山岡はリベンジを挑みます。

雄山はタラの白子をモーツァルトのレクイエムの後半に喩えます。本人が作った前半に比べ、モーツァルトの弟子が作った後半は凡庸そのものだと。

レクイエム ニ短調(独語名:Requiem in d-Moll)K. 626

フランツ・クサーヴァー・ジュースマイヤーにより補筆完成されたヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756年 – 1791年)最後の作品。

リベンジ

山岡は佛蘭西料理 グリル「むら八」で仕入れた子羊の脳みそをソテーにして提供しますが、海原雄山も同様に仔牛の脳みそのフライを用意していました。

雄山は自分のほうが優れていると思っていましたが、牛を神聖視するアラビア文化の中でも子羊が手に入ることから、京極はそれを評価します。

登場した料理、食材

フグ刺し

フグ鍋

フグの白子

感じたこと

海原雄山の「ふぅん」で笑った

士郎が美食倶楽部にあがる際、脱ぎ捨てていった靴をくり子がキレイに揃えるシーンで、雄山が「ふぅん、凄くいい人じゃん」って感じでくり子を眺めている描写で笑いました。

上のシーンに加え、急に正木夫妻を接待する羽目になるシーン、士郎に説教するシーン、京極から「一本取られたな」と言われた瞬間など、面白い海原雄山が沢山見れる回で良かった。

ハラルフードと牛の脳、羊の脳

この点について何も知らないのだと気付かされました。ハラルフードという言葉は以前から知っていましたが詳しくはありません。

ハラルフード

イスラム教(ムスリム)の戒律によって食べることが許された食べ物のこと。

アラブ諸国では牛や羊の脳を使ったハッシという料理があるそうで、牛も食べられていますが、羊のほうがより一般的な食材だそう。

アニメを見ただけでは、牛を入手できない、あるいはイスラム教文化圏のためにタブーとされていると錯覚する描写だと感じました。(とはいえ、例えば牛肉は牛肉でも屠殺方法が戒律に従っていなければその加工肉がハラルフードとして認められないこともあり、とても基準が厳しい。)

またヒンドゥー教では牛は神聖視されているのでタブーですから、中東という括りでもあながち間違いでは無いのでアニメの描写は事実に則しているともいえますが、やっぱり少し誤解を与えやすい描写かと思いました。