『美味しんぼ』第106話「ジャンボ茶碗蒸し」の感想

1991年11月12日放送、アニメ版の『美味しんぼ』第106話「ジャンボ茶碗蒸し」をアマゾンプライムビデオで観ました。(美味しんぼTVシリーズ第120話)

あらすじ

気位の高い美女

パチンコ屋から出てきた山岡はハイヒールが折れて倒れた女性の下敷きになり、引き起こす際にスーツの右袖を引っ張られて破られるわ、COFFEE喫茶 ノアールまでオンブで運ばされるわ、ハイヒールの修理に遣わされるわで踏んだり蹴ったり。

ところがノアールに戻ると、そこには何故か仁木まり子の姿。
ハイヒールの女性はまり子の叔母・輝子でした。

アイスコーヒーと安全ピンの代金として500円を返してきた山岡がまり子の意中の人だと知った輝子は山岡を贔屓にしようとしますが、丁度そこへ現れた待ち合わせ相手の片森に怒って帰ってしまいます。

仁木輝子

仁木まり子の母の1番下の妹。まり子から見て叔母にあたる。30代半ば、独身。
仁木証券の重役でバリバリのキャリアウーマン。美人だが押しが強く、ワガママで、気位が高い。
片森と交際中。

輝子のたぶらかし

翌日、東西新聞社に訪れた輝子は、昨日の礼と称して山岡をレストランシェゴクに呼び出し、更に翌日19時に料亭松笠に呼び出してたぶらかします。

山岡はその日のうちに岡星で片森と会い、輝子と上手くいかないのは片森が甘やかしているからだと指摘。

料亭・松笠

和洋中華、美味しいものなら何でも出すという仁木輝子が贔屓にしている料亭。
特に輝子は茶碗蒸し、ロールキャベツが好物。

片森から輝子の好物を聞いた山岡は2人の仲を取り持つための一計を案じます。

片森の別れ話

松笠で会食を始めた2人の前に現れた片森は唐突に輝子へ別れ話を切り出し、お別れのご馳走としてジャンボ茶碗蒸しとジャンボロールキャベツを出します。

輝子はバカバカしい料理だと言いますが、片森は輝子そのものだと言い切り、ワガママが過ぎることを伝えるや障子をピシャリと閉めて立ち去ります。
山岡に促されてすぐに後を追いかけた輝子は素足のまま外に出ると、試すような態度を取っていたことも片森の本心も分かっていたことを明かした上で、片森が意気地無しだという輝子自身の認識が間違いだったと認めると、晩秋の夜風でくしゃみをする輝子に片森は上着を着せて料亭に戻ります。

山岡と仁木まり子との仲人宣言

後日、文化部女性陣からの誤解が解けた山岡でしたが、片森と結婚することを伝えに来た輝子がお礼に 仁木まり子との仲を取り持つことを囁くと、驚いた女性陣から再び口撃に合います。

登場した料理、食材

松笠で供された料理

土鍋蒸し(ジャンボ茶碗蒸し)

土鍋いっぱいに作った輝子の好物・茶碗蒸しのジャンボ版。

ジャンボロールキャベツ

キャベツの外側の葉だけ残して中の葉は取り除き、挽肉と玉ねぎを炒めた具とキャベツの葉を交互に敷き、何層も重ねて紐で縛って大鍋の中でスープと一緒に煮た輝子の好物・ロールキャベツのジャンボ版。

感じたこと

二木輝子の声優は吉田理保子

吉田理保子さんは、美味しんぼでは1989年から1991年まで声優を担当。

柔道部員・田原と仁木輝子は雰囲気が全然違うんですけど、やっぱりどこか相手を圧倒する雰囲気みたいなものはどの役にもあってピッタリとハマってますよね。

仁木まり子の「エヘっ」が可愛すぎる

  • 仁木まり子「独身なの」
  • 士郎「だろうね」
  • 仁木輝子「聞こえてるわよ」
  • 仁木まり子「(舌をペロっと出しながらの)エヘっ」←これ

そのあと、意中の相手が山岡だと輝子に知られて顔を赤らめてるところも。ん~~~~可愛い。

2人の関係がリアルで良かった

一般的には言っていることがAやっていることがBの場合、本心がBである場合が多いと思ってるんですけど、恋愛関係での言動の不一致の場合、仁木輝子のように言っていることがAやっていることがB本心がCみたいなこともあるなぁ、ってそういうところに妙なリアルさと美しさを感じましたね。