『美味しんぼ』第56話「再会の丼」の感想

2021年7月20日

1990年5月29日放送、アニメ版の『美味しんぼ』第56話「再会の丼」をアマゾンプライムビデオで観ました。(美味しんぼTVシリーズ第69話)

あらすじ

凋落

1週間前に拾ってきた犬・コロのためにオフィスの給湯室で牛スジを煮込んでいた山岡は文化部員から苦情を受けます。そこへ飼い主の快楽亭吉笑が現れますが、どうも生活が苦しい様子です。

コロが成長した回はこちら(第102話「新しい企画」)。↓

吉笑の反逆

吉笑は高校卒業後に快楽亭八笑を師匠として弟子入りするとすぐに頭角を表しましたが、自惚れが過ぎたところで師匠に対して次の2つを頼みます。

  • 二代目福々亭末吉の襲名を認めること
  • 啓子との結婚を認めること

八笑師匠がこれをたしなめると、吉笑は噛みついた挙げ句に家を飛び出します。しかし頼るアテもなく、アルバイトで糊口をしのぐ3年を過ごしていました。

快楽亭吉笑独演会

事情を知った山岡の提案により、東西新聞社の社員寮で快楽亭吉笑独演会を開くことになります。客席の最後尾には八笑師匠の姿がありました。

お開きの後、山岡は独演会の前に客に振る舞った牛丼を八笑師匠にも勧めます。
牛丼に使用したのはたったグラム30円の牛スジ肉でしたが、丁寧に仕込んだ牛すじを食べた八笑師匠は「見てくれは良くない。飾りはない。だが中身は真っ当、嘘偽りはねぇ。」と、吉笑と牛丼を重ね合わせると、二代目福々亭末吉襲名を認めて「末吉、おめぇもこの牛丼みてぇな噺家になれよ」と励まします。

登場した料理、食材

牛すじ

独演会の前に提供された牛丼に富井副部長は「グラム500円以上はする牛肉だ」と絶賛するも、牛丼に使用したのはたったグラム30円の牛スジ肉を使った牛丼でした。

  • 水から煮込んで煮汁を捨てる
  • 水、日本酒、生姜、醤油を加える
  • 2~3日煮込み続ける

感じたこと

快楽亭吉笑は林家こぶ平

林家こぶ平は九代目 林家正蔵。さすが本物の噺家だけあって作中の演技も凄い。しかも演目に登場する棹をさす動作もちゃんと描写されていて素晴らしい。快楽亭吉笑が演じていたのは船徳

船徳(ふなとく)

初代 古今亭志ん生が作り、初代 三遊亭圓遊が面白おかしく膨らましたと言われている。
船宿の居候となっている船頭生かじりの若旦那 徳兵衛が大騒ぎを起こす話。

啓子は鶴ひろみ

また、啓子の声は鶴ひろみさんが担当。美味しんぼでは2回だけ出演しているようです。

思わずうるっと来た

八笑師匠がもう一度牛丼を食べるところでウルっと来ちゃいました。子供の時分に見た時は「退屈な回やなぁ」と思っていたものですが(笑)
歳を取っても楽しめるし、歳によって違うものが見えてくる深さがあるのが美味しんぼの良いところですね。