『美味しんぼ』第67話「根気と自然薯」の感想
1990年10月30日放送、アニメ版の『美味しんぼ』第67話「根気と自然薯」をアマゾンプライムビデオで観ました。(美味しんぼTVシリーズ第80話)
あらすじ
山岡と平井数夫の再会
秋晴れの日曜日。谷村部長が風邪で1週間も伏せっているということで、文化部員らは鎌倉の自宅まで見舞いへ行き、帰りは長谷で下車して鎌倉を散策することに。
古民家の並ぶ路地を歩いている山岡は自転車と接触しますが、それは幼馴染の数夫でした。
- 平井数夫
数夫の父が美食倶楽部で働いていたよしみで、山岡とも幼馴染の関係。
中学生の頃からグレ始めて関西でやくざをやっていたが、足を洗い、去年の暮れから料理屋を始めた。
妻は平井ともえ。母はさと(おさと)。
食事処平井を営む数夫の料理は美味しいものの、メニューが平凡過ぎて客が少ない。
おさと、数夫の不和
平井の母おさとにも会いたいと言い出した山岡は近所の雪ノ下に向かいますが、同行した数夫を見るなり激昂し、罵声を浴びせます。やくざだった頃の昔の素行を思い出し、おさとは「根性がない、こらえ性がなくて独力や我慢ができない人間」と罵ります。
根気の要る自然薯掘り
仲直りした暁には店でとろろ汁でも食べてもらいたいという数夫に対して、山岡は店の看板メニューも兼ねた山芋掘りを提案します。
枯れた蔓草の根元を辿り、数夫が掘ったのは1.5 mを超えそうな立派な自然薯。
おさとを店に呼び、自然薯料理を振る舞います。大きな自然薯を傷つけずに根気よく掘ったこと、すり鉢で丁寧に摺ったことに感心したおさとは数夫と仲直りし、みんなで涙を流します。
とろろ汁を看板メニューすると店は活気づき、おさとも店を手伝うようになります。
登場した料理、食材
お食事処 平井の料理
- 定食
- 生姜焼き定食:650円
- とんかつ定食:700円
- ひれかつ:900円
- 焼き魚:600円
- 天ぷら:800円
- 重物
- うな重:1200円
- カツ重:780円
- 天重:1000円
- 一品
- やさい炒め:550円
- 焼きうどん:600円
- 焼きそば:550円
- 肉じゃが:550円
- 唐揚げ:500円
- レバニラ炒め:500円
- 飲み物
- オレンジジュース:300円
- レモンスカッシュ:350円
- ビール:大500円/小350円
自然薯
学生の時分に習った、タロイモ、ヤムイモ、キャッサバという名前にはどこか「貧しい国で食べられているもの」みたいな印象があったんですが、日本の自然薯みたいなものを食べてたんですね。
自然薯、山芋、長芋の違い
- ヤマイモ
ヤマノイモ科ヤマノイモ属のつる性多年草。ヤマノイモ(山の芋)とも呼ぶ。
英語ではJapanese Yam(学名:Dioscorea japonica)。- 自然薯
自然薯(自然生)は、自生したヤマイモのこと。
- 長芋
ヤマノイモ科ヤマノイモ属だが、ヤマイモ(自然薯)とは別種。
漢名の山薬(さんやく)、薯蕷(しょよ)。
英語ではChinese yam(学名:Dioscorea polystachya)。
感じたこと
雄山を呼び捨て
- 士郎:数夫さんのお父さんは昔 美食倶楽部で働いていてね
- クリコ:まあ 海原雄山のところで
なんで呼び捨てやねん(笑)
無茶振り
- クリコ「何か良い考え無いんですか?」
-
田畑「幼馴染でしょ?なんとかしてあげなさいよ」
花村「そうよ山岡さん」
自分たちは何も考えずに、間髪入れず山岡にこの要求はさすがに士郎が可哀相。しかも焚き付けておいて、自分たちは自然薯掘りに行かないという。(笑)
でもまぁ、幼馴染の士郎はともかく、クリコが自然薯掘りに同行して、親子喧嘩に首を突っ込んでるほうが場違いというべきなのかもしれませんけどね。
おさと の声優
担当は北川智絵さんです。北川さんは美味しんぼに2回出演していて、ひとつはこの回、もうひとつは第61話「黒い刺し身」の中国残留孤児である関本晃一の姉・関本悦子役です。
神回のひとつ
親子のわだかまりが解けた瞬間に思わず感極まってしまいました。何時、何度観てもウルっと来ちゃう良回ですね。
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