『美味しんぼ』第94話「梅干しの雨」の感想
1991年7月2日放送、アニメ版の『美味しんぼ』第94話「梅干しの雨」をアマゾンプライムビデオで観ました。(美味しんぼTVシリーズ第108話)
もくじ
あらすじ
まこと、ちとせ兄妹
梅雨の日曜日。
たま代からお見合いを迫られるなか、山岡から屋上遊園地に呼び出された栗田は幼い兄妹(まこと、ちとせ)に会わされます。
山岡は雨の日の帰り道に兄妹とぶつかります。兄妹が住んでいるアパートの大家の高橋によれば母子家庭の母親が蒸発したらしく、とりあえず山岡が預かることに。
山岡は長期休暇の取得を目論んでいましたが、栗田がたま代に相談し、兄妹は幡中学習塾の幡中に預かってもらうことになります。ところが、塾のピクニックから戻ってきてから兄妹は失踪。
不味い梅干し
連絡を受けた山岡たちが街なかで捜索をしていると、運良く兄妹と再会。
幡中が握ったおにぎりの具に入っていた梅干しをつまみ出す2人を厳しく咎めたことが原因でした。
山岡は兄妹の部屋にあった母手製の梅干しを手に入れ、皆で市販の梅干しと食べ比べ、幡中にその味の違いを思い起こさせます。ほどなくして心中を踏みとどまった母が戻り、親子は再会を果たします。
登場した料理、食材
梅干しの作り方
- 梅
- 梅雨時に青い梅をよく洗い、一晩水に浸ける
- 翌日、梅が濡れているうちに塩を絡ませ、落し蓋と重しを乗せる
- 4~5日寝かせて、たっぷりと出てきた梅酢を取り出す
- 赤紫蘇
- たっぷりの水で葉をよく洗ったら水気を切る
- 梅酢を掛けてよく解すと赤く発色してくる
- 合わせたもの
- 梅酢で発色した赤紫蘇を青梅の上に敷き、ほぐした時の赤い汁も戻す
- 再び落し蓋と重しを乗せる
- 8月に入ったら梅と赤紫蘇を天気の良い日に土用干しにすれば完成(土用干し:漬けた梅を三日三晩干すこと)
- 干してカラカラになった梅を赤紫蘇をそのまま貯蔵すれば、何年でも保つ
感じたこと
まことの母親=仁木まり子=島津冴子
まことの母親の声優は、第102話から登場する仁木まり子役も担当されている島津冴子さんです。
- 美味しんぼ(まことの母親、第94話「梅干しの雨」)
- 美味しんぼ(仁木まり子)
- うる星やつら(三宅しのぶ)
- 魔法の天使クリィミーマミ(綾瀬めぐみ)
めっちゃ昭和を感じる
まぁ放送時の1991年は平成3年ですけどね。
- 家の固定電話にかけて呼び出す
- 屋上遊園地がある
栗田たま代が読み上げてたお見合い相手
- 五所川原春男(29歳、東大法学部卒、五菱銀行麻布支店勤務)
- 秩父輝彦(埼玉県飯能市の大地主の三男)
珍しいクリコのツンデレ
屋上遊園地で会ったときのツンツンぶり、なかなか見れない貴重なシーンです。
『美味しんぼ』第71話「不器量な魚」で士郎に女の影かとなった時にはあんなに弱気でソワソワしてたのに。
「お母さん帰ってきた、良かった」じゃない
母子家庭の母が心中を決意するに至ったのは、セーフティネットが機能してないからであって、「お母さん戻ってきて良かった、幡中先生が雇ってくれるって。良かった良かった!」で済ませちゃいけないと思うんですよね。
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