草履、下駄、雪駄のお手入れ方法
草履と下駄と雪駄のお手入れ方法は概ね共通しています。ここでは各ケースのお手入れ方法についてまとめています。
鼻緒がきつい場合
和装の場合、洋装の靴より5mmほど小さめの靴を買うのがベストだと言われていますが、そういった草履を買うと、履き慣れるまでは窮屈に感じる場合があります。その場合はいくつかの解決方法があります。
- 前坪を手でグッグッと引っ張る(出すのは2mm程度に留める。あまり強く引っ張らなくていい)
- かかと側の鼻緒を引っ張る(後穴から鼻緒が生えてる方向にならって引っ張る)
- 鼻緒全体をしごいて柔らかくする
- 丸めた紙を鼻緒に詰めて放置する
- 分厚い靴下を重ね履きして、家で履き慣らす
- 自分より足の大きい家族などに事前に履いてもらう
前坪を引っ張るのは良くないと主張する人もいますが、そう言っている人はかなり少数派のように感じます。もし心配なら、履くときに掛かる程度の負荷で引っ張りましょう。
鼻緒の脱着
鼻緒には、脱着が可能なタイプと不可能なタイプがあります。脱着が可能なタイプは底裏に挿げ替え用の挿げ穴があり、そこを開けて分解・交換ができます。長年使うこと想定しているなら、脱着可能タイプを購入しましょう。
鼻緒が痛い
鼻緒が痛い場合、大抵は調整や工夫で改善できます。以下にいくつか紹介します。
鼻緒を加工する
前坪(親指と人差し指で挟んでいるところ)で痛いと感じるより、鼻緒の角が足に当たって痛いと感じる場合が多いので、ここに加工が必要です。
- 鼻緒の先端の角を指で揉んで柔らかくする
- ハンマーで叩いて鼻緒の先端の角を潰す(この場合は分解する必要がある)
履き方を工夫する
- かかとが内側に入るように斜めに履く
- 指の奥まで前坪を突っ込まないように浅く履く
- 痛くなってきたら指の入れ加減を調節する
- 歩幅を狭める
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません