『美味しんぼ』第1話「究極のメニュー」の感想

2019年3月5日

1988年10月17日放送、アニメ版の『美味しんぼ』第1話「究極のメニュー」をアマゾンプライムビデオで観ました。(美味しんぼTVシリーズ第1話)

あらすじ

新卒として東西新聞社 文化部の記者として配属された栗山ゆう子22歳(好みのタイプは少年隊の東)は、赤坂の料亭 白扇(はくせん)で文化部の昼食会に出席します。

東西新聞社

東京都中央区銀座に社屋を構える全国紙。発行部数1位帝都新聞からを奪還しようとしている。

三種の水と三種の豆腐を言い当てる

  • 水道の水
  • この料亭「白扇」の掘り抜き井戸の水
  • 丹沢の山奥から汲んできた鉱泉水
豆腐
  • スーパーの豆腐
  • 上野の有名な豆腐料理屋の豆腐
  • 京都の一流豆腐料理屋の豆腐

ワインと豆腐には旅をさせるな

山岡は箸も使わずに豆腐を口へ放り込み、器を畳の上に転がすなどしますが、3種を言い当てたのは山岡と栗田だけでした。

理由として、山岡は「豆腐は作ってすぐに食べなければ風味が落ちる。京都から運んで来るまでに劣化する。」と指摘。
一方、栗田はここは太古に海だったことを挙げ、少し塩っぱかった水がこの料亭の井戸水だと言い当てます。

アンコウのキモ

大原社主らが有名な食通たちに意見を仰ぐと、彼らは海外の有名料理や酒を列挙します。

料理
  • 黒海のキャビア
  • タイのツバメの巣
  • パリの仔牛の喉肉のパイ皮包み焼き
  • フランスのフォアグラ
ワイン
  • シャトー・ムートン・ロートシルト(作中では「ロチルド」と読んでいるけど、要は「ロートシルト=あのロスチャイルド家」のこと)
  • ロマネ・コンティ

フォアグラは、茹でたトウモロコシをガチョウに無理やり与えて肥大させた肝臓です。
それに対して、山岡は茨城県那珂湊沖で獲ったアンコウのキモで対決します。
取った直後に船上で捌き、日本酒をかけ流しながら洗った後に蒸しただけです。

大原社主は食通たちに対して「新しい食文化を切り開く気構えがない」といって山岡と栗田の2人だけで究極のメニューを作るように命じます。

感じたこと

豆腐の器を畳に転がす

彼は海原雄山の息子です。器にも通じているはずです。それなのに、豆腐を食べた器を畳の上に転がすなんて。器にも畳にも悪い。

ただでさえ非常識なのに、こんな経歴の持ち主がこんなことする!?とも思ったのですが、これは彼が海原雄山に対して抱えた感情が表へ出てきた結果なのかもしれないなぁ、と話数を進めていくにつれて感じるようになりました。

くりこが士郎を見直す

くりこ(栗田ゆう子)は士郎と一緒に茨城県那珂湊沖に出ますが、船酔いで嘔吐します。

あんこうを捌く士郎の姿を見て、くりこは士郎のことを見直しているシーンがあります。(あぁ・・・こういうことの積み重ねで2人は惹かれ合っていくのね・・・)としみじみ。