『美味しんぼ』第2話「士郎対父・雄山」の感想
1988年10月24日放送、アニメ版の『美味しんぼ』第2話「士郎対父・雄山」をアマゾンプライムビデオで観ました。(美味しんぼTVシリーズ第2話)
もくじ
あらすじ
京極万太郎の接待に失敗する
印象派美術展の目玉作品として京極万太郎からルノワールの絵画を出展してもらうため、奥野勇事業部長は料亭「花川」で京極を接待したところ、季節外れの料理が出て京極は機嫌を損ね、出展を取りやめると言い出します。
- ジュンサイのお澄まし
- わらびのおひたし
- 鮎の塩焼き
など。山岡は京極を再度接待するため、たっつぁんに銀座の良い店を尋ね、たっつぁんは「岡星」を推薦します。
- 京極万太郎
土佐出身。戦前から米相場で資産を築いた京都の大富豪。著名な美術品の収集家であり、超一流の食通。
- 辰さん
本名は花見小路辰之丈。通称は辰さん、たっつぁん。銀座界隈のホームレスで、街を清掃する代わりに飲食店から残飯をもらっている。色んなお店の残飯を食べる機会があるので食通。事情通。
質素だが本物の料理を岡星で振る舞う
- 岡星精一
割烹料理店「岡星」の大将、経営者。(割烹=肉を割き、煮る(烹る)の意味。日本料理の調理を意味する。)
後に登場する岡星良三は弟。
出した料理は3品だけ。
- ごはん
ササニシキ。宮城県産ではなく、庄内米。山形県余目産。米は天日で干し、研ぐ寸前に自家製米している。汚れと余分な糠だけを流している。一粒一粒が立ち、粒の大きさも揃っている。
- 味噌汁
国産の大豆、天然塩、にがりで作った豆腐を入れた味噌汁。出汁は枕崎産鰹節(魚の背中側の身のこと)の雄節の芯の部分。
- 丸干し
土佐の丸干し。アニメ映像を見る限りではイワシ。
でも京極はこの料理を気に入り、ルノワール作品の出展を許諾します。
このとき京極は山岡を見て、「海原さんの息子さんと違うかの」と聞かれるが山岡は否定します。
海原雄山の登場
山岡士郎の実父、海原雄山は京極から話を聞き、東西新聞社を訪れ、雄山は士郎が自分の息子だと言います。
- 海原雄山
画家、陶芸家、美食家。銀座の一等地に料亭顔負けの建物を構える「美食倶楽部」の主催者。
天ぷらの揚がる音
2人は「うまい天ぷらを揚げる職人を揚げる前から言い当てる対決」をおこなうことになります。山岡は衣を作る工程を見て職人を選び、海原雄山はカセットテープで天ぷらをあげる音を聞かせ、揚げ頃のいいところで挙手させます。
感じたこと
銀座駅でお酌をするくりこ
周囲の人がじろじろ見るなか、顔を赤くして恥ずかしそうにしているくりこ。可愛い。(この時、酒蒸しにしたトコブシを食べています。)
岡星の大将が若本さん
岡星の大将、岡星精一の声を担当している声優は若本規夫さんです。若本さんと言えばサザエさんの穴子君役とかドラゴンボールZのセル役みたいな声の出し方の印象がめっちゃ強いんで、最初すぐに気づきませんでした。
富井副部長、くりこに触るんじゃない!
岡星に入店した直後、心配になった富井副部長はくりこの腕を掴んでヒソヒソ話を始めます。気安く触るんじゃない!!
丸干しにも色々あるじゃない?
漫画は読んでないので分かりませんが、丸干しはあくまで調理法ではありませんか。アニメを見ればイワシだなぁとは分かるものの、もうちょっと何か説明が欲しいなと感じました。
でもネットで「土佐 丸干し」で調べてみると、マイワシではなくウルメイワシが出てくるんですよね。ということはこれもそうなのかな?
雄山には士郎愛がある?
士郎の勤務先を訪れて「これは私の息子です」って言うだなんて。本当に縁を切ったのならこんなことをわざわざ言いに来ませんよね。
来なかったらストーリーが進まないという事情もあるでしょうけど、呼称も「士郎」ですから、やっぱりこの時点でも我が子だと思っているんだろうなぁと感じました。
実際、この対決をきっかけにして、辞表まで出した山岡が究極のメニュー作りに本気で取り組みたくなるわけですから。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません