『50回目のファーストキス』観た感想!福田雄一監督によるリメイク版も良い!
2004年のアメリカ映画『50回目のファーストキス』観たので感想を書き留めます。
実はオリジナル版を観たきっかけは、2019年10月18日(金曜日)の金曜ロードショーが長澤まさみと山田孝之が主演の映画『50回目のファーストキス』だったからです。でもその日の金ローは見ずに、まずはオリジナルから観ようってことで。
ネタバレになっちゃうので、本編については最後まであんまりごちゃごちゃ書かないようにしますね。
概要
タイトル | 原題 | 初公開日 | ジャンル | 時間 | 国 | rating | 制作費 | 売上 | 監督 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
50回目のファーストキス | 50 first dates | 2004年2月13日 | ロマンティック・コメディ | 99分 | アメリカ | G | 7500万ドル | 1億9648万2882ドル | Nick Cassavetes |
原作タイトルは50 first datesなので、直訳すれば「50回の初デート」ってところでしょうか?
日本でもリメイク
リメイク版の監督は福田雄一氏で、山田孝之、佐藤二朗、ムロツヨシといったキャストは彼の別作『勇者ヨシヒコ』シリーズと同じコンビです。
あらすじ
記憶障害で前日の出来事を全て忘れる女性と、彼女に毎日アタックを続ける男性とのハワイを舞台にしたラブストーリー。
水族館の獣医ヘンリー(ヒーロー、アダム・サンドラー)は、交通事故により前日のことをすべて忘れてしまうルーシー(ヒロイン、ドリュー・バリモア)に一目惚れし、毎日のように愛を告白し続ける。ルーシーは毎日恋におちて、毎日ファースト・キスをする。それでも少しずつ進展していく二人だったが、ルーシーはヘンリーの重荷になると思い、別れを決意する。
アダム・サンドラーとドリュー・バリモアの共演は、1998年のロマンティック・コメディ『ウェディング・シンガー』以来。
感想
コメディ満載で良い
ロマンティックコメディとかラブコメディと呼ばれる映画って、どれも名ばかりでそんなにコメディ感は無いものが多いと感じてるんですけどこの映画は結構笑わせてくれますね。
コメディの奇才と称される福田雄一監督が日本版のリメイクを手掛けるのは納得というか正解というか。リメイク版にはオリジナルの演出(バンを挟んで2人が踊るシーン、車のバッテリーのシーン等)までしっかり踏襲されていますけど、リメイク版のほうが断然好きですね。まぁ長澤まさみ&山田孝之というキャストそのものが好きすぎるというバイアスも掛かっているとは思いますが。
こういうところを見比べるのも面白いですよ。個人的には、両方見るならオリジナル版から見るべきだと感じました。
観て損はない
辛口に言うと、2回以上は観ようと思わないし、演出について眉をひそめたくなるところもちょこちょこあります。でもアメリカでも初登場1位を記録した人気っぷりで、観て損はないですね。良いお話です。
特に夜中にビーチで語らうところとか弾き語りをするところとか、ハワイならではという感じがしてすごく素敵です。
真実を知るルーシーの展開と演出
こういうお話は、現実味とのギャップというか、一歩間違えると寒い演出になりやすい難しい作品だということはよく理解できます。観てる側からしたら「そんなことあるかいな」と、なっちゃうんで。
作中に登場する短期記憶喪失障害は一応「前向性健忘」という形で実在はするらしいですが、やっぱり一般生活の上で馴染みがないし、どこまでが実際の症状を再現できているかも一般人には分かりませんからね。
実際、ルーシーが真実を知ってからのBGMを背景に桟橋へ走っていくシーンの前後なんか、「たぶん頑張って工夫した結果がこれなんやろうな」と察してあげたくなるくらい寒い演出です。
アレクサの性別
ヘンリーの同僚としてLusia strus(ルシア・ストラス)が演じるアレクサという人物が登場します。作中のアレクサの性別はとても曖昧です。これは本編とは全然関係ない話なんですけど、終始むずむずしてました。
そもそもAlexa(アレクサ)という名前はアメリカにおける女の子の名前として一般的なので、作中のアレクサは少なくとも生物学上は女性だと捉えるのがごく自然です。
作中(10分頃)でも、ヘンリーが大学時の恋人が50歳年上の女性だったと明かした直後にアレクサはヘンリーを誘惑します。でもそれって要するに、アレクサがゲイでもトランスでもなく、しかもヘンリーがヘテロ(ノンケ)かバイセクシュアルだと判断したからですよね。でもヘンリーは直後に「男に興味はない」と言ってヘテロを宣言し、アレクサは渋い顔をします。
なぜ私がこの流れにムズムズしたかというと、この演出を通じて「女性らしさ」を押し付けられているような感覚を覚えたからです。見た目が男っぽかったら「男に興味はない」なんて言葉を投げつけていいんでしょうか。
アレクサがダグの「筋肉」を鷲掴みにする演出もそうです。「いわゆる『女性らしくない容姿』なら、こういう振る舞いをするだろう」みたいな、容姿と振る舞い・属性を結びつける感じがプンプンして嫌悪感を覚えましたね。
ロケ地はハワイのオアフ島クアロア・ランチ等
ロケ地はハワイのオアフ島で、これは日本リメイク版でもオリジナル版がしっかり踏襲されています。例えばエンストする場面で背景に大きな切り立った山というかガケが見えるシーンが印象的ですが、これはクアロア・ランチ(Kualoa Ranch)。
クアロア・ランチがロケ地の映画
他の映画だと、『ジュラシックパーク』、『ジュラシックワールド』のロケ地でもあって、近くには映画の看板とか、恐竜の足跡とかあります。他にも『パールハーバー』などでも使われていますね。
ハワイ旅行に行けばツアーで連れて行ってくれる定番スポットです。私も行ったことありますけど、すごく雄大で素敵でした。一昔前に比べると、LCCの普及もあってハワイ旅行の価格もだいぶ下がって行きやすくなりましたね。
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