Youtubeで5Kや8Kが再生できない場合の対処法(4Kは余裕なのに・・・)

2020年1月24日

YoutubeにはフルHD映像(1080p)のほかにも、4K画質があります。更に、8K画質や5K360度映像をアップロードしている人もいるのですが、先日それをPCからGoogle Chromeで再生しようとしたら出来ませんでした。Why?

結論

  • Adobe Flash Playerがインストールされていない、または無効化されているので有効化する

  • Flash Playerを入れて再生は出来るのに重い場合、インターネット通信速度が100 Mbps以下の可能性があるので確かめるべき

  • それでも8K映像が重い場合、グラフィックボードのスペック不足の可能性が高い(Youtubeの再生ではグラフィックボードが大きく働く)

  • Insta360 One R(など)で撮影した5K360度の映像の場合、仮にPCスペックが十分だったとしても、撮影時やアップロード時のコーデック等の設定によってはブラウザが正常に機能しない(と私は見立てている)

以下ではこれらの詳細を説明しています。

Google Chromeの設定変更

調べてみると、どうやらAdobe Flash Playerのインストールが必要とのこと。でもGoogle ChromeにはデフォルトでFlash Playerが内蔵されているそうなので、それをONにすることでもOK。

Google ChromeでのFlash Playerの有効化
  • Google Chromeの設定画面を開く

  • 検索欄に「Flash」と入力

  • 「最初に確認する」を有効にする

https://helpx.adobe.com/jp/flash-player/kb/cq09042354.html

Google ChromeでのFlash Player有効化に関するAdobeのページ。

Adobe Flash Playerのインストール

でも私の場合はChromeの設定画面でON/OFFを切り替えてもダメでした。なので下記リンクから手動でダウンロード、インストールを試してみました。

https://get.adobe.com/jp/flashplayer/

Adobe Flash Playerのダウンロードページ。

そしたら再生出来ました。メインの話は一旦ここで完結。

パソコン環境

参考として私のPC環境を紹介しておきます。

  • CPU: Core i7 3820(そう、私はSandyおじさん)
  • MB: X79
  • RAM: 24 GB PC3-15000 (DDR3-1866) 8 GB*3枚
  • GPU: NVidia GeForce GTX GTX1660 SUPER
  • Storage: SSD 500 GBをSATA 3.0 (6 Gbps)で接続

モニタはWUXGA (Wide Ultra-XGA, 1920*1200)を2台。ツインモニタです。

通信速度の目安

通信速度の目安
画質必要な通信速度
Full HD (1080p)3.0 Mbps
2K (1440p)10 Mbps
4K, UHD (2160p)40 Mbps
8K (4320p)100 Mbps

ちなみに私の場合は通信速度が上りも下りも200~300 Mbpsは出ているので不足はないはずです。(良い時だと400-500 Mbps出ます)

Google speedtestの測定結果
https://www.google.com/search?&q=google+speedtest&oq=google+speedtest

Google上でのGoogle speedtestの検索結果。このリンクから通信速度を測定できます。

NVidia GeForce GTX 1660 SUPERで8K映像を再生(30 fps

最初に再生出来なかったのはこちらの8K映像。Flash Playerをインストール後に再生してみたところ、CPUは8-10%をキープ。GPUは48-50%を安定してキープして問題なく再生可能になりました。

NVidia GeForce GTX 1660 SUPERで8K60 fps映像を再生してみた

更に、8Kだけではなくて60 fpsの高いフレームレートでも試してみました。CPUは10-20%をキープ。GPUは75-85%を概ね安定してキープしますが、たまにカクついて90%を超えたりします。問題なく視聴は可能ですが、完全にスムーズとは言えません。あと、停止から再生の立ち上がりが遅い。

なぜか360度5.7K映像が再生出来ない

これを確認したのはInsta360 One Rで撮影した次の映像でした。

4KだとCPU使用率20%、GPU15%くらいで余裕で視聴できるのに、5Kを選択するとなぜかCPU使用率が50-90%後半(酷い時は100%に張り付く)、GPUは20%しか機能していなくて、重くてカクカクになる。かろうじて再生できるときもあれば、最初でつまづいて4Kとかに自動的に落とされることがありました。この原因については未だに不明。

追記:やっぱりブラウザ側が問題かも

2020年3月になってからその動画をもう一度再生してみたところ、一時的なバグで、「360度撮影する時の前後の2つのカメラの合成前のような映像」が再生される事態が起こりました。その時は何の問題もなく綺麗に再生されました。(SS撮っておけばよかった・・・)

しかもこの記事を書いてしばらく後、いつの間にか5Kが選択できなくなっていました。

なので、この問題はやっぱりPC側ではなくてブラウザ側にあるんだと感じました。

ところが下のディズニーの動画はCPUGPUも20~25%程度に収まって、非常にスムーズに再生できます。Xeonだと5-7%、GPUは変わらず20~25%。↓

動画を右クリックして「詳細統計情報」を調べてみると、25 fps。コーデックも違いました。この辺の設定の違いが重さに影響してるのかな??と感じてます。ただ5K30pで普通に動く動画は山のようにあるので、 fpsの可能性は低い。

一方で、現在NVidia GeForce GTX1660 SuperでStudioドライバ(Game readyじゃない方)を使っているんですが、グラフィックボードの設定なのかなぁ・・・??そう思ってGeforce ExperienceからGame readyドライバを入れ直したみたんですけど、変わらず。で、他のブラウザでも調べてみました。

Edge、Internet explorerはギリ再生可能

頻繁にカクついたり画質が潰れます。(これをギリ再生と言っていいのか笑)

でも少なくともGoogle Chromeとは違い、一応5Kのまま再生を継続できます。Google Chromeの場合は固まった後に自動的に4Kとか、酷い時は360pなどに落とされてしまいますからね。

Firefoxでは5Kの選択肢すら無い

Firefoxに至っては5Kの選択肢すらありませんでした。なんでなん・・・

普通の8K映像は8Kまで選択できるんですけど、360度撮影の動画だと何故か選択肢がありません。

ブラウザ側の問題?

上でも触れましたが、やっぱりブラウザ側の問題の可能性が1番高いですね。ユーザー側としては改善を待つしかなさそうです。