『美味しんぼ』TVシリーズ第15話「日本風カレー」の感想
1989年2月6日放送、アニメ版の『美味しんぼ』TVシリーズ第15話「日本風カレー」を観ました。(美味しんぼTVシリーズ第15話)
あらすじ
ひったくり犯成敗のお礼
田畑ら4人で昼食へ向かう栗田はその道中 野面平相互銀行でお金を下ろしたところでひったくりに合いますが、犯人の逃げ道に立ちはだかった虎沢玄太郎が投げ技で犯人を成敗したお陰で事なきを得ます。
喫茶高木に立ち寄った一行はお礼としてお昼をご馳走するため、虎沢が指定する銀座のカレー屋へ。元々行くつもりだったというその店は虎沢の孫娘の店、もとい孫娘を奪った男の店。
田畑も思わずこれは穏やかじゃないわね。
カレーショップ マイダス王
その店はカレーショップ マイダス王。本日休業の看板が掛かっていたものの虎沢が押し入ると、栃川北男と朝江がいました。
- 虎沢玄太郎
元柔道家で日本柔道界のボス的存在。講道館九段。通称虎沢老人。朝江の祖父。
- 栃川北男
朝江の婚約者。虎沢玄太郎の愛弟子。オリンピック代表まで登り詰めるも飲酒運転をして代表を取り消されて生活が荒れ、警察沙汰を何回も引き起こし、更生後は朝江と2人でカレーショップを開いて再出発した。
- 朝江
栃川北男の婚約者。虎沢の孫娘。
栃川北男を更生に導いた。
元々、虎沢がマイダス王を訪れようとしていたのは牛豚鶏羊を使わない美味しいカレーを栃川が作れるかどうか見定めるため。栃川がスズキの身を使ったカレーでしたが、こんなもの不味くて食えんよと一蹴し、虎沢は朝江を連れて帰ります。
スズキには脂が乗っておらず、日本風のこってりしたカレーに対抗できるチカラはありませんでした。
牛骨髄カレー
中松警部と話し合った山岡は、コロッケ屋でもらった骨に食いつく朝江の愛犬チロを見て、骨髄カレーを思いつきます。
それを食べた虎沢は、知恵を貸してくれる知人がいる栃川には信頼を築くチカラがあるとして朝江との結婚を認めます。
登場した料理、食材
日本風カレー
- スズキのカレー
- サッと油で揚げた生麩のカレー
- 油揚げのカレー
- 牛骨髄カレー
日本の米と合うルウを作るために、小麦粉を混ぜてとろみを付ける。
小麦粉と使用量の1/3のカレー粉は事前に炒って香ばしさを出す。残りのカレー粉を最後に入れることで炒る時に風味が飛んでしまうのを防ぎつつ香ばしさを得る。
感じたこと
日本風カレー、好きじゃない
日本米のネチャッとした感じとか、ルウの重い感じがどうも苦手。前にバスマティライスを買って以来、サラサラのカレーを作って食べるようになったんですけどこれがまぁ美味しい。
バスマテ(バースマティー)の由来は「香りの女王」というヒンディー語だそうで、確かにすごく優しくて上品な香りがします。家族の受けは悪かったんですけど、私は断然バスマティライス派になりました。試したことがない人は是非。
クリコが下品すぎて引いた
- いくら盗まれた銀行の封筒を虎沢が取り返してくれたからといって右腕に抱きつく。
- 最初のカレーを最初に「まずい」と言ったのは虎沢でクリコらもイマイチだと言ってたくせに、「栃川がこんな目に合ったのは士郎が虎沢の尻馬に乗ったから」と言い出す
宮内幸平
虎沢玄太郎の声は宮内幸平さん。
- 虎沢玄太郎(第15話「日本風カレー」、柔道界のボス)
- 井原組合長(第53話「椀方試験」、宍道湖の大和しじみ)
- 清谷吟香(第93話「海のマツタケご飯」、湘南地方のトコブシ)
- 加村鯉一(第98話「ほうじ茶の心」)
- 佐高信(第118話「猿蟹合戦」、三猿を求めていた収集家)
ツッコミどころ多くて笑った
- 牛、豚、鶏、羊以外で作れと言われたのに牛の骨髄を使い出す
- 上でも触れたように、文化部女性陣が士郎に対して薄情すぎて引く
- 真っ先に思いつくのが中松警部の言うようなイノシシやクジラの肉なのに、なぜか「高級」を理由に勝手に断念(栃川の朝江を想う気持ちはそんなものなのか・・・)
再放送見送り当時はBSE(牛海綿状脳症)の観点からNGになった可能性が高そうですね。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません