『美味しんぼ』第50話「愛の納豆」の感想
1990年3月13日放送、アニメ版の『美味しんぼ』第50話「愛の納豆」をアマゾンプライムビデオで見ました。(美味しんぼTVシリーズ第63話)
あらすじ
大学同級生 美枝の結婚
栗田の大学同級生の龍田美枝が会社先輩の桐田康夫という男と結婚するということで、栗田ら4人はビアホールで食事をします。
式は秋。衣装は打掛、髪は文金高島田、お色直しはドレスの予定。
美枝は料理を習っているらしく、結婚すれば最高の朝ごはんを用意するといいますが、その献立の中にある「納豆」の好き嫌いで大喧嘩を始めます。
「腐った豆」発言で大喧嘩
関西出身の桐田は大の納豆嫌い。一方、両親が茨城県出身の美枝は納豆が命。
喧嘩分かれする2人ですが、後日、桐田は山岡に「納豆を克服したいから何とかしてほしい」と頼みます。
納豆の克服
山岡は、岡星で桐田に藁納豆を食べさせて、臭みの原因や予防方法を伝授します。真の納豆の製法と美味しさを知った桐田は納豆作りに開眼し、美枝も絶賛するほどの納豆を作るようになり、2人は仲直りを果たします。
登場した料理、食材
美枝が理想とする朝食の献立
- 白ごはん
- 豆腐の赤だしお味噌汁
- 一汐の鯵の干物
- 関西風だし巻き卵
- ナスのぬか漬け、大根の一夜漬け
- 一汐(ひとしお)
魚の身に塩をまぶし、一晩寝かせ熟成させた物。 余分な水分が抜けるため風味が濃くなる。
藁包み納豆
納豆菌で発酵させた大豆食品。
煮沸消毒することで納豆菌以外を死滅させた藁の中に、茹でた大豆を入れて発酵させる。パック製品とは違い、藁がアンモニア臭を吸収してくれる。藁には1本あたり1万個以上の菌が芽胞の状態で付着している。
和からしや大根おろしに含まれる辛味成分アリルイソチオシアネート(アリルカラシ油、アリル芥子油)はアンモニアと反応して別の成分へと変化するため、アンモニア臭が軽減される。
大徳寺納豆
京都市北区紫野の大徳寺門前で生産されている納豆。
蒸し大豆に醤油酵母菌を植え付けて麹豆を作り、塩水に漬けて発酵させて乾燥させたもの。中国から伝わり、もっぱら寺で作られたため、寺納豆とも呼ばれる。浜松では浜名納豆。
- お茶請け
- 卵の黄身と小麦粉を付けた黄身揚げ
- 塩ゆでの小エビと交互に松葉に差した酒のおつまみ
岡星精一が作った納豆料理
- 納豆を叩いて和え衣にし、昆布締めにした鯛を和えた納豆和え
ヒラメ、キス、サヨリでも美味しい。
鰺を薄塩にして締め、酢洗いして糸切りにしたものを和えると惣菜向きとなる。- 納豆汁
山形県の名物汁。こんにゃく、椎茸、油揚げを水煮し、すり鉢ですり潰した納豆と味噌を加え、仕上げに豆腐を入れ、薬味にネギのみじん切り、七味唐辛子を入れたもの。
- 納豆餅
つきたての餅を一口大にちぎり、醤油を加えたよく混ぜた納豆と和えたもの。
感じたこと
声優も夫婦
作中で夫婦になるこの2人は、担当している声優としても実際の夫婦です。
- 高木早苗
作中の桐田美枝の声を務める。
他にも、もーれつア太郎のア太郎の母、セーラームーンの月野育子などを担当。
- 龍田直樹
作中の桐田靖夫の声を務める。
他にも、ドラゴンボールZのウーロン、バブルス、ハイヤードラゴン、ヤムー、カリン(2代目)などを担当。
山岡と初めて会った美栄は旧姓として「タツタ」を名乗っていましたが、これは高木さんの本名(或いは夫の龍田さん)から取ってきたジョークということでしょうか。だとしたら洒落が利いてますね。
この夫婦が作中でもイチャイチャしたり、罵り合って大喧嘩しているのを想像すると面白さが増します。夫婦でこんなセリフ言い合ってたら思わず吹き出してしまいそうなもんですが、そこはさすがプロ。
また、ウェイトレスには林玉緒さん(クレしんのネネちゃん)も出演。
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