『美味しんぼ』第84話「食は三代?」の感想
1991年3月19日放送、アニメ版の『美味しんぼ』第84話「食は三代?」をアマゾンプライムビデオで観ました。(美味しんぼTVシリーズ第98話)
あらすじ
双川史子と足野の結婚
栗田の大学時代の同級生である双川史子が足野と結婚することになり、新郎の大学同級生・多山宗一と栗田は披露宴の司会を依頼され、打ち合わせのcafebobで多山は栗田に一目惚れ。
披露宴の直後、「次の木曜にデートして欲しい」と、父の経営する大日ホテルのレストランを貸し切って、ルヌー氏の料理で栗田をもてなします。
- 多山宗一
大日ホテルや不動産を経営する多山財閥の御曹司。口も八丁だが手も八丁だという。
- ルヌー
LA BOOTE(ラ・ボーテ)のシェフ。フランスでは5本の指に入ると言われるシェフ。貧しい家に育ち、10歳の頃からレストランの雑用係にだされていた。
- 竹原
食味評論家では日本一とされる。食は三代を持論とする。
- 双川史子
栗田ゆう子の同級生。
- 足野
双川史子の婚約者。多山財閥の多山宗一は大学の同級生。
食は三代?
後日、図らずも谷村部長の指示で、山岡と栗田は大日ホテルのルヌー氏の料理を取材することになり、それを知った多山は食味評論家の竹原と共謀し、山岡に恥をかかせて助け舟を出すことで自身の評価を持ち上げようと画策します。
- 竹原が用意させた生肉を当てさせる
- ルヌーが用意したアスパラガスを使った料理AとBの違いを言い当てさせる
しかしルヌーは皿を取り違えて2人にそれぞれ同じ味の料理を出してしまい、あとで事情を知った竹原は山岡達の味覚の確かさに感銘し、食は三代を改め、味覚は氏素性ではなく味への探究心と努力だと非礼を詫びます。
多山の失恋
翌日、花束を持って東西新聞社にきた多山は栗田を再びデートに誘いますが、山岡の同行を条件にされた多山は諦めて帰ることになります。
登場した料理、食材
竹原が用意させた生肉
記号 | 正解した順番 | 肉の種類 | 特徴 |
---|---|---|---|
A | 2 | 鹿肉 | 他のものに比べて赤色が濃い、きめ細かく柔らかい、野の臭い |
B | 3 | 馬肉 | 歯ざわりざっくり、舌にはもっちり、鮮やかな桜色 |
C | 1 | 合鴨のササミ | 他の肉と比べて異質 |
D | 4 | 牛肉 | 嗅ぐだけで分かる馴染み深い臭い |
E | 5 | 子羊 | 脂身が除去された赤みのみ |
ルヌーの供した料理
- アスパラガスと帆立貝のムース
帆立貝の貝柱のすり身で作ったムースの上にアスパラガスを乗せ、ソースの中に浮かべたもの。
ソースには卵黄、レモン汁、溶かしバター。アスパラガスの茎とフォンをミキサーにかけて濾したもの隠し味に入れている。
竹原によれば、日本でフランス料理といえばフォアグラ、トリュフ、オマール海老ばかり取り上げられるが、フランス料理の真髄は野菜料理にある、という。
グリーンアスパラガスは季節が正反対のオーストラリアから取り寄せたもの。
感じたこと
木曜デート
アニメが放送されていた1990年~1991年当時は土曜出勤の会社も多かったと思いますが、東西新聞社みたいな大手だと完全週休二日制は既に導入されていたんでしょうか?
最初はこれを見て、あえて木曜にすることで栗田が「明日も仕事があるので」と言って早めに帰れるように計らったのかと思って「多山、こいつ実は凄いやつなのでは」とも思ったんですが、その後の色々で私も幻滅してしまいました。
- cafebobで激昂してテーブルを叩く(あり得ない)
- 父の経営するホテルに招待して財閥アピール(若干うざい)
- 竹原と画策(めちゃくちゃキモい)
- 花束を持って職場までやってくる(かなりうざい)
くり子やるやん!
ラストシーンで再びデートに誘われたクリコが士郎の同行を条件にするところはちょっとキュンと来ちゃいました。
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