上下階の騒音を回避するには「スラブ厚を厚くするしかない」と思っていたんですが・・・
あれ・・・違うんですか・・・?
まず結論
まぁ先に結論を言うと、やっぱりマンション買う時に上下階の騒音を気にしているなら、スラブ厚や構造にも注意しようってことなんですが、その詳細は後述します。
きっかけ
見かけたフライデーの記事。
上階の足音がうるさいということで
— maa 麻 (@rokumaru_ldwyl) June 14, 2021
はて。。この音がスラブ厚以外では回避できないというのは初歩の初歩だと思ってたんですが。。
https://t.co/MjVJRDkpYR
ごめんなさい。高層マンションなんか触ったこともないのにこんなことに口出しするのもどうかとも思いました。
でも、学生の時分には上下階の騒音を低減するには、床の暑さを厚くするしか方法はないし、二重床は無意味みたいに習った記憶があるんですよね。それで調べ直してみると、二重床は高周波には有利だが低周波には不利とありました。
ここでいう低周波の音というのはプラスチックのコップが落ちるような感じの音で、低周波の音というのは人が歩く時の音・家具を動かす時のような鈍い音です。
再度結論
で、やっぱり、マンション買う時に上下階の騒音を気にしているなら、スラブ厚や構造にも注意しようってことなんですよね。
一般の人がマンションを買う時に見る項目ってこういう部分ではないでしょうか。
- 部屋の間取り
- キッチン・浴室など水回りの設備
- 駅までの距離
- 窓の向き
- 価格
これらは簡単に目に見えるものですが、床の厚さを気にしたりチェックする人は少ない。いるとしたら本職の人くらいでしょうね。(笑)
でも騒音を気にするなら、これはとても重要な項目です。
床の構造を調べる
まず、どんな床(スラブ)の構造なのか確認する。分譲マンションなら大抵はこの2つかと思います。
鉄筋コンクリート造のマンションの場合
- コンクリートスラブ
主に鉄筋コンクリート造のマンションで使われる。
一般的には120 cm~250 cm程度まであり、分厚いほうが遮音性に有利です。
鉄骨造のマンションの場合
- デッキプレート
主に鉄骨造のマンションで使われる。凸凹の鉄板の上にワイヤーメッシュを敷いてコンクリートを流し込んだ床。
学校の渡り廊下の屋根にも似た形状の素材が使われていますが、あれはルーフデッキ折板。
凸凹している浅い部分(1番薄い部分のコンクリート厚さ)がなるべく厚いものが遮音性には有利です。
なので、通常のデッキプレート(凸凹の波が大きい)よりもフラットデッキ(凸凹の波が小さい)のほうが有利です。フラットデッキのほうが厚さを均一に出来るからです。
ちなみに、鉄骨造でもコンクリートスラブ仕様にする場合も稀にあります。
床が分厚い&安いマンションは無い、けど・・・
- 床が分厚ければ、価格に反映されている
- でも価格が高いからといって、床が分厚いとは限らない
分厚い床にすれば、建物が自体が重たくなるので、それを支える柱も太くなって、結果的に建築全体が重厚になって建築費用がかさみます。その元を取るためには販売側も分譲一戸あたりの価格をあげなければ採算が取れません。
なので床が分厚ければ、価格に反映されているのが普通です。
でも価格が高いからといって、床が分厚いとは限りません。
住宅を買う時には目に見えない部分にも気を配りたいものですね。
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