『美味しんぼ』第22話「旅先の知恵」の感想
1989年5月29日放送、アニメ版の『美味しんぼ』第22話「旅先の知恵」をアマゾンプライムビデオで観ました。(美味しんぼTVシリーズ第29話)
もくじ
あらすじ
伊豆の白川温泉へ社員旅行
文化部の社員旅行として泊りがけで伊豆の白川温泉へ行くことになります。行きの電車の向こう3車両はライバルの帝都新聞が貸し切っていました。予約した民宿は富井副部長が学生時代から何度も利用したことがある宿で、ひっそりとした落ち着いた雰囲気に豊富な海の幸が売りだと言います。
- 伊豆の白川温泉
これは架空の場所みたい。この回では火災事故が発生します。実際の地名や施設名を登場させると問題があると考慮されたからかもしれませんね。
浜鍋
富井副部長の話では民宿ばかりの隠れ家のようなスポットだったのに、着いてみると「歓迎!!帝都新聞御一行」を掲げたトロピカルホテルという大きなリゾートホテルが新しく建っていて、3年ぶりにきた副部長は落胆します。更に、楽しみにしていた海の幸もトロピカルホテルが買い占めていました。
行きの電車で一緒だった松さん(腹巻きの男)に山岡は馳走していたので、そのお返しにと真鯛を1匹貰いますが、それでは足りないと富井副部長は嘆くと、松さんは「浜鍋やるだよ」と提案します。
ぶつ切りにした魚にワカメや野菜を加えて味噌鍋にした料理。「雑魚のごった煮」とまで言い放った富井副部長でしたが絶賛します。
ホテルの火災
ホテルの火災に気付いた山岡達は帝都新聞の社員を助け出します。
翌朝、帝都新聞の社員と山岡たちはお互いに刺し身が食べられなかったということで、山でタケノコの刺身を食べ、「東京に帰ったら再びビジネスで戦おう」と谷村部長は宣戦布告するのでした。(おわり)
登場した料理、食材
富井副部長の脳内
- タイとかヒラメの活造り
- アワビやサザエの刺し身
- 伊勢海老の鬼殻焼き
タケノコ料理
- 筍の刺し身
- 筍の味噌田楽
- 筍ご飯
感じたこと
作中ではタケノコ料理に関するノウハウが一切描かれていなかったので、私の持っている知識で補足しておきます。
生のタケノコの刺し身って美味しくなくない?
いやまぁ、めっちゃ味覚ですから主観的な話。
私の祖父母も田舎に山を持っていて毎年そこで採れるタケノコを食べまくるのが春の行事のひとつなんですよ。もう山のようにタケノコを食べる中でとうぜん生の刺し身も試していますが、あんまり好きではありませんね。
刺し身にするにしても、湯がいてから食べたほうが甘みが増すし、舌触りも良くなるし美味しいと思っています。(そもそも「刺し身」というのは小さく切って醤油で食べるスタイルのことであって、食材に火を通すか通さないかは問題ではありません。)
茹でる時の米ぬかの役割
これが一般的な方法です。
- 米ぬか、鷹の爪と一緒に1時間茹でる(皮付きで茹でる人もいるみたいやけど、うちは全部皮を剥くし、鷹の爪は入れへん)
- そのまま一晩放置する
米ぬかの役割がアクを吸い取るためのものだと思っている人って多くありません?でもこれは茹でた時に味が抜けるから優しい甘みを足しているだけだったんです。私も知った時は驚きました。鍋をあんなガビガビにしてまで炊いていた意味って・・・
1時間で出来る、アク抜きの時間短縮
- 大根おろし
- 同量の水
- 1%の塩
食べるサイズに切ったタケノコを1時間~2時間くらいこの液体に漬けておくだけ。後は洗って天ぷらやタケノコご飯にすればOK。
ただこの方法って最初にタケノコをめっちゃ小さく切らなくちゃいけないので、大量に処理する時には全然役に立ちません。うちの場合は10本近く採ってくることが多いので本当に使えません。切ったら嵩も増えるし、保存もしにくいし。少量の時はお試しあれ。
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