『美味しんぼ』第24話「鮎のふるさと」の感想
1989年6月12日放送、アニメ版の『美味しんぼ』第24話「鮎のふるさと」をアマゾンプライムビデオで観ました。(美味しんぼTVシリーズ第31話)
あらすじ
京極万太郎が入院
京都の億万長者 京極万太郎は東京を訪れ、東西新聞社に顔を出します。すぐに帰るつもりでしたが、接待したいという富井副部長の圧しに負けてそのまま出かけたところ、酔い過ぎて千鳥足になり、階段から転げ落ちて捻挫で入院します。(軽度の捻挫で入院???) 山岡たちが見舞いにいくと、京極は「入院食は口に合わん、退院した暁には鮎の天ぷらを食わせて欲しい」と言ってご馳走の約束を取り付けます。するとそこへ海原雄山も見舞いに訪れます。鮎天のくだりを雄山に話すと雄山は山岡を煽りに煽り、鮎の天ぷら勝負に発展します。美味しい鮎を調査
釣り馬鹿オリジナルでは伊豆の狩野川が良いとも推されますが、山岡と栗田は築地で調査する中で鮎の原産を3つの川に絞ります。
長良川(岐阜県から伊勢湾に注ぐ木曽川水系の川)
保津川(京都府から大阪湾に注ぐ淀川水系の川)
紀ノ川(和歌山県から紀伊水道に注ぐ川)
四万十川の鮎
海原雄山は京極に「こんなうまいもんは食べたことない」とまで言わしめて圧勝します。京極が泣きながら食べた鮎は、京極が生まれ育った高知県 四万十川の鮎でした。
以前、山岡は四国産のいわしの丸干を京極に供していたので、今回も同様に四国産の鮎を使うという選択肢が自ずと導き出せたはずなのにそれが出来なかったことについて海原雄山は苦言を呈します。
登場した料理、食材
鮎
士郎の鮎は京都の保津川産で、体長10 cm前後
海原雄山の鮎は京極万太郎が生まれ育った高知県 四万十川の鮎
玉搾りのごま油
玉締めしぼり胡麻油。
煎ってから蒸気を通したゴマを、花崗岩や鉄製の玉石で押さえつけてじっくりと搾る製法。(作中では150気圧前後と言っています)
感じたこと
雄山の叱咤激励
勝負に買った後の雄山のセリフはめっちゃ的確で、無駄に士郎を下げない辺り、(いつに増して)愛がこもっているというか。聞きながらフフってなりました(笑)
士郎の思考回路がいい
士郎は海原雄山に負けた後、鮎料理を究極のメニューに加えることを思案します。材料自慢、腕自慢で負けてしまった今回の失敗を戒めるために。
普通なら落ち込んだり悔しがったり、過ぎた過去にフォーカスしがちなんですけど、この描写はいいなと思いました。
何か日本語ヘンちゃう?
もう作品の主旨とは全然関係ない話で申し訳ないんですけど、こういう変な日本語が多くありませんか。美味しんぼに限らず。今回は特に多かったんですよね。
京極「山岡はんのも十分うまかったですよ」
谷村部長「まぁ仕方なかったですな」
「うまかった」とか「仕方なかった」と言う言い切りの形のあとに「ですよ」とか「ですな」。「お呼びでございますでしょうか」みたいな。この手の言葉遣いのモヤモヤについて、いつかじっくり語りたいですな。
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