『美味しんぼ』第28話「トンカツ慕情」の感想
1989年7月10日放送、アニメ版の『美味しんぼ』第28話「トンカツ慕情」をアマゾンプライムビデオで見ました。(美味しんぼTVシリーズ第35話)
もくじ
あらすじ
食べ物相談室
東西新聞社に投書される食べ物に関する質問の中から面白いものをピックアップする食べ物相談室という欄。本来なら家庭部の担当ですが、小泉編集局長が山岡らを指名します。
若くして両親を失いながらも独りでアメリカに渡り、全米にスーパーマーケットを150店舗チェーン展開して成功を収めた里井新一は、30年ぶりに日本に帰ってきて大好きなトンカツを食べます。しかし、昔食べたトンカツとは味が違うし、美味しくない。
トンカツの味を美化し過ぎたのかと思う里井でしたが山岡はそれを宥めて、若かりし頃の渋谷や恋文横丁での中橋夫妻やトンカツとの出会いを里井に語らせます。
里井と中橋夫妻の再会
当時「トンカツ大王」を営んでいた中橋夫妻の消息を掴んだ社会部部長は、続編のためのネタ提供を条件に、山岡らに居場所を教えます。中橋夫妻は千葉県の老人ホーム「聖愛 老人の家」で余生を過ごしていました。
当時のトンカツを再現するために必要な材料
- 種子島から取り寄せた、サツマイモをたっぷり食べさせた最上の黒豚
- 黒豚の脂身
再会した里井は涙します。皆で入ったトンカツ屋の厨房を使い、中橋が当時と同じ製法のトンカツを里井に提供すると、里井は店を任せたといいます。店の看板を見てみると「トンカツ大王」とあります。里井からのプレゼントでした。
登場した料理、食材
種子島産黒豚のトンカツ
確かにトンカツは脂身が命。揚げる際のラードとしても使えば風味が良くなるのも頷けます。
感じたこと
茶風林がちょい役でドライバー
里井が回顧する中で轢かれそうになった時の車の運転手の声優は、名探偵コナンの目暮警部役を担当している茶風林さん。美味しんぼでは26話でも客引きをするボーイ役で登場していました。
里井役は岡部政明
岡部政明さんは、美味しんぼでは第28話の里井新一役と第40話に登場する時山外信部部長役を担当されています。
トンカツ屋の親父さんの名言
いいかい、トンカツをな、トンカツをいつでも食えるくらいになりなよ それが、人間えら過ぎもしない貧乏過ぎもしない、ちょうどいいくらいってとこなんだ
トンカツ慕情と言えばこのセリフ、というくらい観た皆が好きなセリフですよね。
若返っていく中橋の声(あずさ欣平)
後年の中橋の声は、最初は元気がなくて呂律も少しおぼつかないような雰囲気があるのですが、里井と再会してから徐々に声が若返り、覇気も出てきています。こういう機微が表現できる声優さんって凄いと感じました。
ちなみに美味しんぼでは、中橋と宝木老人の役を担当されています。
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