『美味しんぼ』第40話「究極の作法」の感想
1989年11月28日放送、アニメ版の『美味しんぼ』第40話「究極の作法」をアマゾンプライムビデオで見ました。(美味しんぼTVシリーズ第50話)
もくじ
あらすじ
時山悦子と箸
パリ市局長の時山が外信部長として帰任。
富井副部長によると気の利いた日本料理屋がオープンしたということで、ビルの地下1階に店を構える食処「禅」に時山外信部部長を案内します。その席で時山は、娘 時山悦子の「箸」に関する悩みを打ち明けます。
奈良吉野へ杉箸作りの見学
山岡、栗田、悦子の3人は奈良へ向かい、吉野杉の柱材の端材から柾目を取り出して作る箸の製造工程を見学します。
- 木(白南天、黒南天、紫檀、黒檀、杉、桧、柳の木)
- 竹(青竹、枯竹、皮剥ぎ)
- 象牙
- 金属
- 漆塗り
木の箸の形状にも色んな種類があります。山岡らが見たのは利休箸という割り箸を独立させた杉卵中箸(すぎらんちゅうばし)です。
京都の懐石料理屋で雄山と
時山に紹介してもらった登田に会うため、3人は京都の懐石料理屋へ向かいます。庭付きの付書院の和室で会った登田には海原雄山が同伴していました。
和食の礼儀作法について山岡は「形式だけのマナー」と言い放っていましたが、雄山は登田の箸先が茶漬けを食べたあとでさえ1 cmしか濡れていないことを挙げて山岡をたしなめます。
登場した料理、食材
鱚の卯の花和え
黄瀬戸の器に盛った卯の花と鱚(きす)の刺し身。
イカとうずら玉子の煮物
イカ、ウズラ玉子、フキ、お揚げに木の芽を添えた煮物。イカかタコか不明ですが、色味で言えばタコだし、吸盤の大きさで言えばイカにも見えます。味で言ってもイカが自然でしょうか?
里芋の煮物(?)
白髪ネギのようなものが乗った茶色い料理。里芋なのかな?
鯛茶漬け
海苔、ワサビを盛った鯛茶漬けに、添え物はきゅうり、茄子、人参、白菜の漬物。
感じたこと
「禅」でパッとしない発言が多すぎる
- くり子
フランス料理では平らな丸皿ばかりだけど、でもそれに比べると日本は独特で、料理に使われる器は千差万別。
- トミー
この前行った中華料理屋でさえ、器に気を使っている感じはしなかった。
- 花村さん
そこへいくと、日本の器は陶器あり磁器あり
- 田畑さん
丸いの四角いの 実に様々ね
他国の食文化と優劣を比較するような良いぶりも何か冴えないものがあるし、陶磁器は中国では殷の時代には存在するわけで、箸すらも中国伝来なのにこのトークはどうなんだろう?という感しかない。
吉さんの一言に感動
食べる人が気持ちよくお料理を食べられるようにですよ
お料理を作る人は命がけや そしたら 私らも出来る限りのことをし尽くさんと 料理人さんに対して失礼やないでしょうか
美味しんぼ 吉さん
1 cmはさすがに無理やろ
たしかに箸の根元まで汚したり濡らしたりして食べるとなると、箸が濡れている云々の問題ではなくて、食べている時の様子もきっと美しくない。そういう意味では、箸先をなるべく濡らさずに食べるというのは理にかなった礼儀です。例えば沢山のうどんを箸で持ち上げた時のように。
でも一般的に見て「品のある食べ方」をしても、箸先がある程度濡れて当然だと思うんですよね。吸い物や茶漬けの底にあるものを摘んだら、どうあっても4~5 cmは濡れますよね。
それより雄山の態度のほうがよっぽど礼儀がなってへんやろ!!と思っちゃいました。
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