『美味しんぼ』第53話「椀方試験」の感想
1990年5月1日放送、アニメ版の『美味しんぼ』第53話「椀方試験」をアマゾンプライムビデオで見ました。(美味しんぼTVシリーズ第66話)
あらすじ
良三の椀方試験
海原雄山は美食倶楽部で良三の作った昼食を食べてその技巧に唸るや、試験を受けさせて椀方に就けようと中川に提案します。
- 武蔵野椀に入れたシジミのすまし汁(具無し)
- 日月椀に入れたシジミのすまし汁(具無し)
第一の試験ではそれぞれの椀で泥臭さが違うことを見抜きますが、日月椀に入れたものと同じしじみ汁を作るように言われてもうまくいかず、良三は落ち込みます。山岡に至っては、味を見る前から「これではダメだ」と言います。
宍道湖の大和しじみ
良三は山岡に連れられて宍道湖を訪れます。井原組合長の案内で和船に乗ってシジミを獲ると、砂地と泥地ではシジミの殻の色が違いました。良三はそこでシジミの選定から間違っていたことに気付かされます。
- 砂地のシジミ(黄色い)
- 泥地のシジミ(黒い)
椀方就任
後日、中川は「もち米の上にシジミを乗せ、酒・醤油・出汁をふりかけて蒸し上げたもの」を雄山に供しますが、そのシジミを見て雄山は良三が帰ってきたことを悟り、椀方就任を命じます。
登場した料理、食材
良三が作った雄山の昼食
- ヒラメの縁側の西京焼き
- 鯛のカマの塩焼き(焼き→蒸し→焼き)
- 鯛の中骨のすまし汁
宍道湖七珍(しんじこしっちん)
- スズキ
- モロゲエビ(ヨシエビ)
- ウナギ
- アマサギ(ワカサギ)
- シジミ(ヤマトシジミ)
- コイ
- シラウオ
頭文字を取って「すもうあしこし」(相撲足腰)と覚えると覚えやすい。
感じたこと
雄山のツンデレにキュン
士郎が協力したことも知っていながらも良三を素直に椀方に就任させるあたり、雄山は良三も士郎もどっちも好きなんですよね。
でもどう考えてもアメとムチのムチが強すぎる・・・。
良三が座る廊下
ラストシーン。良三が座っている廊下が縁側だったり中廊下だったりコロコロ変わる。
雄山の背景には床脇(右側)と床間(左側)が見えますが、普通の書院造りならこれは本勝手と呼ばれる仕様で、良三が座っている場所は中廊下となります。エンディングの構成を考えれば縁側に座っているべきなのですが、それなら逆勝手(床の間が右側になる仕様)の背景じゃないと不自然なんですよね。
建築士の端くれながらモヤっちゃいました。
ゲストは宮内幸平
和船で宍道湖を案内してくれた井原組合長の声は宮内幸平さん。
- 外観和尚(一休さん)
- 初代亀仙人(ドラゴンボール)
- アルムおんじ(アルプスの少女ハイジ)
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