『美味しんぼ』第110話「年越しうどん」の感想

1991年12月17日放送、アニメ版の『美味しんぼ』第110話「年越しうどん」をアマゾンプライムビデオで観ました。(美味しんぼTVシリーズ第125話)

あらすじ

木枯らしの年末

暖簾がはためく木枯らしの年末。
岡星へ来た山岡、栗田、京極万太郎が、食通として有名な宝木にも褒められたという岡星特製の鍋焼きうどんを食べていると、良三が慌てて駆け込み、スキー場で冬美に会ったと言い、話を逸らそうとする精一を見かねた山岡らはワケを聞きます。

宝木

宝全産業の社長。
岡星がなんとか店をやっていけるようになるまでチカラを貸した食通として有名。

宝木との出会い

岡星精一は近畿で修業したのち東京でも働き、そこで冬美と知り合います。冬美には過去に2度の結婚をしていたものの、現在と未来を大事にしたかった精一はワケを聞かずに結婚し、倹約を重ねて蓄えた金に借金を加えて6年前に割烹岡星を開業。

客入りが少ない中、前の店の客が来てくれることになり、精一も仕入れを奮発したものの急病でキャンセルされ、仕方なく余った材料で豪華な鍋焼きうどんを冬美のために作ります。 そこへふらりと訪ねてきた宝木が鍋焼きうどんを取り上げて食べるやその繊細な味作りに感銘し、常連客となって知り合いを連れてくるようになると岡星は一気に繁盛します。

ところがその宝木が亡くなり、通夜の手伝いから帰った夜、隣の店から出た火事で岡星は全焼。それから数日経って冬美は姿を消し、借金を重ねて岡星を再興した後も冬美は戻らず。

冬美の1人目の夫は結婚してすぐに詐欺に遇い、病気で他界。2人目の夫は株式投資に失敗して自分の命を――――。疫病神の自分が精一を不幸にしていると冬美は考えていました。

冬美と岡星精一

愛想を尽かされたと諦めていた精一でしたが、良三から冬美の本心を聞くと旅館に向かうことを決意。しかし一足遅く、冬美の働いていた温泉旅館 湧泉閣に着いたときには冬美はまた姿を消していました。

駅に急ぎ、ホームで引き止めることが出来た冬美とそば・うどん処岩木屋へ。そこで出たのはお互いの心を映したかのような鍋焼き素うどん。不幸は使い果たしたと説得された冬美は、もういちど精一と暮らすことを決めます。

登場した料理、食材

岡星の鍋焼きうどん

  • 鴨の肉
  • 海老の天ぷら
  • 焼き穴子
  • 松葉ガニの脚
  • 半沸えのヒラメとアマダイ
  • スッポンのスープ

これだけ色々なものを入れると味が濁りがちだが、性格の強い贅沢な食材を使い散らかしているにもかかわらず、材料を吟味し、味付けを抑えているので優雅に調和し、爽やかで上品に仕上がっている。

感じたこと

冬美の美人ぶりが作中随一

109話「恥ずかしい料理」でクリコの同級生・季子がとびきりの美人だという設定だったんですが、薄っぺらな付き合いで教一と婚約までしてたなんて、ちょっとどうなの?って思ってしまいました。

冬美のほうがよっぽど別嬪さんで、しかも一途で出来た女という印象・・・いやでも、自分が疫病神という勝手な断定で精一を困らせてるところを踏まえると結構だるいな・・・過去の経験を想うとそこまで責めれない話ではあるけども。

それを思うと第92話「思い出のメニュー」のサビーネも一途で可愛いな・・・。

いやいや仁木まり子やクリコも忘れてはいかんな・・・皆さんは誰推しですか?