『美味しんぼ』第74話「不思議なからあげ」の感想

1990年12月18日アニメ版の『美味しんぼ』第74話「不思議なからあげ」をアマゾンプライムビデオで観ました。(美味しんぼTVシリーズ第87話)

あらすじ

孤児院の立ち退き

年末。
東西新聞社に借金取りが4人も来社。栗田は利子を条件に、山岡の借金を肩代わり。

栗田の大学時代の友達・ときえがボランティアで働いている孤児院 こどもの国へ。山岡は肩代わりの利子としてサンタクロース(&トナカイ)に扮して子供にプレゼントを配ります。

そこへ地上げ屋の洋東物産が訪れ、立ち退き料は供託済みだから1ヶ月以内に立ち退くようにと催促します。孤児院は園長1人が自力で立ち上げたものの土地は借地で、しかもその期限は既に2年前に過ぎていました。当時の地主は洋東物産に土地を売却済み。

洋東物産

盛口会長が率いる洋東グループの一角。つい最近、銀座に大ホテル 東銀座ホテルを建築したばかり。
栄商流通グループの板山秀司社長とはゴルフ仲間。

盛口会長と接触

山岡は板山秀司を介して東銀座ホテルの落成パーティーで盛口会長と接触。

山岡はパーティーのビュッフェに出された唐揚げがティエンチー(田鸡)ではなくウシガエルの肉だと指摘し、更に、盛口会長が惚れ込む田鸡よりも更に旨い唐揚げを食べさせるといいます。なぜここまでして喧嘩に持ち込むのかと不安視する栗田に山岡は「利子を払わなきゃならないんでね」とぽつり。

そして岡星で出されたのはトラフグの頭部の唐揚げでした。

借地無償化

負けたらホテルで一生下働きをすると言っていた山岡でしたが、負けてしまった盛口会長は逆に「どうすればいい?」と提案を要求。
後日、こどもの国の立ち退きは取り消され、それどころか借地も無償提供されることになります。

登場した料理、食材

田鸡のからあげ

田鸡(Tiánjī)

虎皮蛙とも。ババトラフガエル。
アカガエルやトノサマガエルに似た形で、ウシガエルよりもふたまわりほど小さい中国で食されるカエル。ウシガエルに比べて複雑で玄妙、豊かな味。

トラフグの頭の唐揚げ

口先から胸ビレまでの頭部からくちばしを除いた部分を左右合計で8分割にしたもの。

トラフグの捌き方はこちら。

みがきふぐ

有毒部位、不可食部位をすべて除去して可食部位のみに下処理したフグのこと。

磨きフグではなく身欠きフグ

ふぐみがき

フグの有毒部位、不可食部位をすべて除去して可食部位のみに下処理すること。

感じたこと

トラフグの頭がそんなに美味しいの?

トラフグとかスッポンの唐揚げは食べたことがあるんです。確かに美味しいです。きっと田鸡も美味しいんでしょうし、食べてみたい!

でもそれが頭だからってそこまで味が極端に変わるとも思えないんですよね。