『美味しんぼ』第104話「挑戦精神」の感想
10月29日放送、アニメ版の『美味しんぼ』第104話「挑戦精神」をアマゾンプライムビデオで観ました。(美味しんぼTVシリーズ第118話)
もくじ
あらすじ
カメラマン近城勇
- Nostalgic
- DANSEI
- 季刊日本の自然
- 月刊歴史画報
仁木まり子は会議室に大量のグラフ誌を持ち込み、写真家・近城勇の起用を提案。
- 近城勇(きんじょう いさむ)
今売り出しの新進のカメラマン。被写体は野生の生き物、世界各地の遺跡、政治家など。
どの題材も綺麗事に終わらず、撮る対象に肉薄する、人を引き込む、迫力のある写真を撮る。最近あちこちで色んな賞を受賞し意気盛んだが、周りの評判を聞くと鼻っ柱が強いうえ、自信家で扱いにくいという。
千葉県銚子の出身。3人兄妹の長男で、弟、妹がいる。子供の頃から岩場に生えた自然薯みたいな眉毛をしている。
近城の過去についての話は第113話「カジキの真価」にて。
しかし、3人で頼みに行くもあっさりと断られてしまいます。
挑戦精神
説得すべく栗田は近城のスタジオにも足を運びますが、「挑戦精神の無い写真は撮りたくない」と言う近城。
栗田とまり子は、近城が乗ってくるような企画を考えます。
- 今まで見たことのない絢爛豪華な料理
- 秘境の食べ物
- 世界一の料理人に腕を競わせる
- カスピ海に潜ってチョウザメを捕獲してキャビアをとる
- 鮫を捕獲してフカヒレをとる
そこに山岡は飛騨の高山の朝市を提案し、前乗りすることになります。
飛騨の高山の朝市
- 新幹線で東京から名古屋(東海道新幹線)
- 名古屋から岐阜(東海道本線)
- 岐阜から高山(高山本線)
山岡、栗田、まり子は3つの食材を仕入れます。
近城の説得
- 白菜の漬物
- 麦入り味噌
- 朴葉(ホオノキの葉)
再びスタジオを訪れた栗田は、白米に朴葉味噌と白菜の漬物を乗せただけの料理を食べさせ、「食べ物の感動を写真に撮れないか」と近城を説得し、見事成功します。
登場した料理、食材
日本三大朝市 飛騨高山の陣屋前朝市
(以下は作中の山岡による説明)
この高山の名物市は、高山陣屋前の広場、下三之町の宮川縁で朝6時頃から昼近くまでやっていて、時間の早いうちが品数も多い良いものが手に入る確率が高い。(※2022年時点では4月から12月:午前7時から正午、1月から3月:午前8時から正午らしい)
江戸の頃は養蚕が盛んで、桑の葉・苗を売る桑市、米市、花市が立っていた。
明治時代になってから農家の主婦が野菜を売るようになり、今の朝市の原形ができあがり、通りが多く、やがて高山陣屋前にも店が立つようになった。
戦前までは夜市だったが、戦後は朝市となり、同時に宮川縁にも立つようになり、2箇所に定着した。
(2つの朝市は約600 m離れており、徒歩7分で移動できる)
漬物
- 赤かぶの千枚漬け
- 飛騨の高山の名物・しな漬け(きゅうり、茄子、ミョウガ、ご当地のキノコ、赤かぶを漬けたもの)
- 梅漬け
- 白菜の漬物
- 浅漬大根
味噌
- もろみそ
- 地味噌(じみそ)
- 朴葉味噌(ほおばみそ)
乾物
- 凍み豆腐(しみどうふ)
- 干しシメジ
- 干し大根
- 朴葉(朴の木の葉)を干したもの
感じたこと
JFF最優秀賞に福留功男の文字
ジャパンフィルムフェスティバル九一年秋最優秀賞の賞状の最後を見ると、平成三年十月五日 JFF選考委員会会長 福留功男の文字。
福留功男さんは元日本テレビのアナウンサーで、美味しんぼでは中松警部役として出演されていますが、こんなところにも登場していたとは。
- 作中の架空の祭典: JFF(JAPAN FILM FESTIVAL)
- 実在の祭典: JFF(JAPANESE FILM FESTIVAL、日本映画祭)
近城フォトスタジオが借りているビルのフロア案内板
階数 | テナント |
---|---|
7F | アクセル/エステティックサロン たつや |
6F | ★星野探偵事務所 |
5F | ㈱田中企画/月刊・爆笑宣言編集部 |
4F | 近城フォトスタジオ |
3F | 宍戸クッキングスクール |
2F | ㈱ゼロワン/オフィス 辻 |
1F | 水島法律事務所 |
日産 ダットサンブルーバード 1959年製
作中で近城が、当時の技術者の燃えるような「挑戦精神」の心が籠もっていると言って乗っていた車。
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