『モダン・ラブ』1-5「デートの幕あいは病院で」の感想

『モダン・ラブ』のシーズン1第5話「デートの幕あいは病院で」を観ました。途中までネタバレ無し。

あらすじ

原題:At the Hospital, an Interlude of Clarity

デートするロブとヤスミン。いい感じになった2人は、ロブの引っ越したばかりのアパートへ向かいます。ところがそこでロブは割れたマティーニグラスで酷い怪我をして救急車で病院に担ぎ込まれます。ヤスミンも看病で付き添うことになり、2人は病院でそれぞれの弱い面を見せ合うことになっていきます。

原作

At the Hospital, an Interlude of Clarity

このエピソードの、ニューヨーク・タイムズに掲載された原作エッセイ(英文)

彼はピッツバーグ出身の読書好きの、10年間抗不安薬を飲む31歳。一方の彼女は4か国語を話し、3大陸に住んだことのある20代前半のゴージャスなブラジル人。

原作との違い

原作でロブがレコードプレイヤーでかけたのはMiles DavisのIn a silent way。

でも作中ではAHMAD JAMALのPoincianaになっていました。どちらもJazzではありますが。

ソファからマティーニグラスの上に落ちて怪我したことは事実ですが、実際にはソファの上での抱擁をほどいた時に、ヤスミンが床に置いたグラスに落下したようです。

また、作中では救急車で運ばれるさなか、関係を聞かれて「友達」と即答していますが、実際には長い沈黙の後に「ボーイフレンド」と言った後で更に「友達」と言い直しています。これはグサっとくる。

感想

感想というか後日談。作中にはありませんでしたが、退院後、2人は部屋に戻って血まみれの床をスウィファー(クイックルワイパー的なやつ)で一緒に掃除しています。そこで彼は「彼女とは二度と会えないか、長い付き合いになる」と感じたそうですが、なんのことはない、1ヶ月後には別れた元彼が恋しくて去ってしまったそう。

ラストシーンでは最高の気分でヤスミンを膝枕して、お互いを曝け出して、観ているこっちまで幸せな気分になれたのに、その結末を知るとなんだか残念な気分になります。