映画『プラダを着た悪魔』を見た感想

コメディ

Prime Videoで『プラダを着た悪魔』を見ました。今まで何回か見てるんですけど、最近また久しぶりに見ました。

あらすじ

プラダを着た悪魔(原題:The Devil Wears Prada)

2003年のローレン・ワイズバーガーの小説が原作。映画化と公開は2006年。上演時間は109分。日本での映画レイティングシステムの規定ではPG12指定(12歳~14歳以上視聴可能)。

主人公のアンドレア・サックスが『ランウェイ』鬼編集長ミランダ・プリーストリーの下でアシスタントとして働き、ミランダから無理難題を押し付けられながらも必死にしがみついてそれをこなしていくストーリーです。

まぁ内容自体は映画を見ればわかるのであえて触れず、映画を見ただけではわからない情報を下記で整理しようと思います。

原作者の経験が根源にある

小説の著者、ローレン・ワイズバーガーもあの有名なファッション誌『ヴォーグ』で編集長のアシスタントをしていた経歴を持ち、この実体験が作品を書く上で生かされているそうです。生身の声ですね。

ミランダのモデル

映画では、「こんな鬼上司、本当にいるのかな」って疑うような描写です。でもいるみたいですね。

アナ・ウィンター DBE

Dame Anna Wintour DBE(1949年11月3日生まれ)。イギリス出身。1988年からアメリカ版『ヴォーグ』の編集長を務めた。

長年のファッション界への貢献を評価され、2008年には大英帝国勲章(OBE)を授与された。

アナ・ウィンター本人が出演するドキュメンタリー映画もある

アナ・ウィンター本人が登場する『ファッションが教えてくれること』という2007年のドキュメンタリー映画もあります。

続編とは呼べませんが、『プラダを着た悪魔』が2006年で、時系列としてはその後となります。

ファッションについて悪く言う人たちは 恐れや不安の裏返しなのね

ファッションが教えてくれること
オフィスで仕事をするアナ・ウィンター / 引用: ファッションが教えてくれること

立ち姿とか、デスクの置き方とか、もうそのまんまミランダじゃないですか・・・・!?
こちらも、実際のヴォーグのオフィスに潜入したり、ランウェイのシーンが流れたり、普段見慣れない光景がたくさん見れてとても面白い作品でした。

原作とは映画かなり異なる

ここはちょっとネタバレになるかも
調べてみると、原作の小説とはかなり違う内容になっているみたいですね。私は原作を読んだことがないので分かりませんが、まとめるとこういう感じらしいです。
  • 映画と小説ではアンドレアの出身地・出身大学が違う。

  • 恋人のネイトは小説ではアレックスという名前で、料理人ではなく小学校教師。

  • エミリーの人間像は異なる。(エミリー・ブラント演じる映画のエミリー・チャールトンは刺々しい性格をしているが、小説では温和。)

  • 映画ではミランダはパリで失脚を画策されるが、これらはすべて映画のオリジナル・ストーリー。

  • アンドレアはパリで仕事を放棄するが、小説ではミランダと直接対決をする。

  • エミリー・ブラント演じるエミリー・チャールトンは小説では単核球増多症のせいでパリに行けなくなる。

  • 一方、トレイシー・トムズ演じるリリー(アンドレアの親友)は交通事故に合い、昏睡状態に陥る。

  • 『ランウェイ』で働いていた時に集めた服は、映画ではエミリーに売っている(その手前で映画は終わる)が、小説では古着屋に売っている。

だいぶ違う・・・・。

好きなシーン

ガーディアンローイン?

アンドレアが初めてミランダと会う直前のシーンでスタンリー・トゥッチ演じるナイジェルが軽く口笛を鳴らしたあとに仲間たちに向けて言った言葉です。

All right, everyone! Gird your loins

みんな、戦闘態勢につけ

「ここの英語の言い方、なんかかっこいいな。でも何て言ってるんだろう?」って気になっていたんですけど、ずっと分からないままモヤモヤしてたんです。

「ガーディアンローイン」みたいに聞こえますけど実際には、Gird your loins(ガード・ユア・ロインズ、ガーデュアロインズ)なんですね。直訳すると「あなたの腰を締めろ」=意訳として「戦闘態勢につけ」というわけですね。由来は聖書だとかいくつかあるみたいです。要は作業する時ゆったりした服を動きやすくするためにロープで腰に結わえるという意味です。

サーロインステーキ(sirloin steak)のサーロインもLoin(腰)ですね。サーロインは腰の肉ですから。
調べてみたら、元は14世紀フランスの「Surlonge」(シュールロンジュ)が語源。フランス語でSur=上部、longe=腰をそれぞれ意味します。(またひとつ勉強になった。)

分かりにくいシーン

ミランダの椅子を狙って、彼女を失脚させる動きがあるシーンは原作の小説とは異なります。

そのためか、初めて見たときはちょっとよく分からなかったことを覚えています。誰がどのポストに付きたくて、結局だれがどこに着いたのか分かりにくい。少なくともナイジェルは希望通りにはいかず落ち込むというのは見てとれますけどね。

音楽も良い

主題歌Suddenly I Seeが素敵

主題歌にはスコットランドのシンガーソングライターであるKTタンストール(KT Tunstall)のSuddenly I Seeが採用されています。
とても元気が出る曲で、冒頭のこの音楽を聞くだけで盛り上がれてしまいます。

この曲は他の映画やドラマ作品でも使われているんですけど、『プラダを着た悪魔』の印象が強すぎて、他の作品で見かけると凄く違和感を覚えてしまうようになりました。

  • 2006年映画『プラダを着た悪魔』
  • 2006年からのドラマシリーズ『アグリー・ベティ』
  • 2014年映画『あと1センチの恋』

他のBGMも良い!

  • マドンナの「Jump」「Vogue」
  • U2、アラニス・モリセット
  • ジャミロクワイ

こんな会社絶対イヤなのに見ると元気が出る

こんな会社や上司、私なら耐えられません。でも映画を見ると、「よし、自分も仕事がんばるぞ!」って元気がもらえます。

自分より過酷な環境を見るとことで相対的に自分は「救われているほうだ」と思っちゃう部分もあるし、アンドレアに感情移入して「彼女だって、こんなに頑張っている」と勇気づけられる部分もあります。

もうちょっと踏み込んで言うと、これは作品中でもアンドレアが陥って自ら打破するシーンですが、自分の環境を変えるのは自分自身だ(自分次第)ってことを言い聞かせてくれるからなんだと思います。

もしかしたら立場上周りのせいでどうにもならないこともあるかもしれませんけど、その中でも「自分で変えられることは変えいこう!」と。ターニングポイントとまでは言いませんが、単純な娯楽映画ではなく、なにか心にひとつのキッカケを与えてくれる映画として私はこの映画がとても好きですね。