タイムリープ、タイムスリップ、タイムトリップ、タイムトラベル、タイムワープの違い
- タイムリープ
- タイムトラベル
- タイムワープ
- タイムスリップ
- タイムトリップ
SF作品ではこれらの言葉が登場しますが、それぞれはどう違うのか。
それぞれの言葉の意味
「タイム=時間」これはいいですよね。なので後ろにくっついている言葉の意味を考えてみましょう。
日本語表記 | 英語表記 | 意味 |
---|---|---|
ワープ | warp | ねじる、ゆがめる、歪曲する |
トラベル | travel | 旅行する、次から次へと移る |
トリップ | trip | 旅行、旅、遠足、つまづく |
スリップ | slip | 滑る、失敗、間違い、損じ |
リープ | leap | 飛ぶ、跳ねる |
結局、どれも「誰かが時間移動すること」という意味なので、全部同じなんじゃないの?って思うんですけどね。
各表現に無理やり解釈を付けてみました。
日本語表記 | 英語表記 | 意味 |
---|---|---|
タイムワープ | Time warp | 時空を歪める。ドラえもんのアイテムに登場する。(タイムワープリール) |
タイムトラベル | Time travel | 時間を大きく移動する。 |
タイムスリップ | Time slip | 意図せずに時間を滑る。 狙った時代に行けない感じがある意味合いで使われることが多い(と思う)。 和製英語。 |
タイムトリップ | Time slip | タイムトラベルと同じ意味合いで使われることが多い。和製英語。 |
タイムリープ | Time leap | 時間を跳躍する。時をかける少女で使われている表現。和製英語。 |
日本語でいくら「タイムスリップ」、「タイムトリップ」、「タイムリープ」とか微妙に使わけてたとしても、英語だと全部「Time travel」とか「Time warp」と翻訳されます。
「タイムトラベル=タイムマシンを使う」を意味しない
「タイムトラベル=タイムマシンを使う意味合いが強い」という人もいます。でも必ずしもそうではありません。
例えばアバウト・タイム〜愛おしい時間について〜というイギリス映画だと、主人公はタイムマシンなど使わずにただ念じるだけで時空移動ができますが、この映画では「Time travel」という言葉が使われています。(服装とかは当時のままで、思念だけが移動してる感じです。)
結局、定義は作品によって違う
例えば私が作家だとしましょう。本を書く時に、既存の言葉を嫌って「タイムジャーニー(Time Journey)」って言葉を考案して作中で使用したとします。で、次の作品を書く時に「今回はジャーニー(旅)って言うほどは大きく時間移動しないからなぁ・・・『タイムジャンプ(Time jump)』にするか」ってノリで使いわけたとしたら、この2つの作品間では明確に用語の定義付けができます。
でも、別の作家が本を書く時に、違う意味で「タイムジャンプ」という言葉を使ったとしたら、私の使った「タイムジャンプ」と彼/彼女の使っている「タイムジャンプ」はは共通していても、その「方法」や「移動できる時間の長さ」は異なるものです。これを普遍的に「時間を移動すること」以上に細かく定義づけることは不可能です。
結局のところ、それぞれの言葉に普遍的な定義はなくて、「使用される作品によって定義が違う」、「作者の意図による」、これに尽きるんじゃないかと思うんですよね。
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