映画『マイ・インターン』を見た感想!アン・ハサウェイ、ロバート・デ・ニーロ主演
Amazonプライムビデオでアン・ハサウェイとロバート・デ・ニーロの主演映画マイ・インターンを観ました。
前からずっと観たかったもののAmazonプライムビデオでも有料だったんです。それが最近ふと見たらプライム特典で無料で見れる状態だったのですぐ観ることに。
もくじ
概要
タイトル | 原題 | 初公開日 | ジャンル | 時間 | 国 | rating | 制作費 | 売上 | 監督 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
マイ・インターン | The Intern | 2015年9月25日 | コメディ | 121分 | アメリカ | G | 3500万ドル | 1億9122万6709ドル(全世界) | Nancy Jane Meyers |
3500万ドルの制作費に、全世界では2億ドルに近い売上。
あらすじ
妻を亡くし70歳を迎えたニューヨークで暮らすベン(ロバート・デ・ニーロ)は、退屈や虚しさを晴らすために最近急成長を遂げたブルックリンに本社を持つファッション通販サイトアバウト・ザ・フィットの求人広告を見かけて応募し、そこで若手CEOのジュールズ(アン・ハサウェイ)と出会います。
サイトのURLはhttp://aboutthefit.com(ワーナー・ブラザースのマイ・インターン映画特設ページhttps://www.warnerbros.com/movies/intern/にリダイレクトされる)
字幕版を見るべき
吹替版も見てみましたが、字幕版のほうが断然良かった。
この作品では感情の機微が本当によく表現されています。特にアン・ハサウェイとロバート・デ・ニーロの顔の表情、声のトーン、仕草、目線の動きはさすがだなーと感心します。でも吹き替えでは齟齬があるというか、特にこの映画ではしっくり来ないんですよね。敬語の使い方とか口調も含めて、字幕のほうが実際の英語に即しているとも感じます。
読みにくい展開を楽しめる映画
大抵の映画って観ている間にいくつかの展開パターンが連想されて、それが当たってしまい「ああ、このパターンか」とガッカリすることもしばしばあります。
でもこの映画ではそれが意外と難しい。例を挙げるとネタバレになるので言いませんが、良い意味で裏切られるシナリオです。そこが良い。
ベンはジャズ好き
- サム・クック
- マイルス・デイヴィス
- ビリー・ホリデイ
デイビスを自宅に呼んだ時に流れていたのはAin’t misbehavin’かな?私もこの曲大好きなんですよね。特にビリー・ホリデイじゃなくてサラ・ヴォーンのが。
主人公のベンはビリー・ホリデイが好きらしいので、ここでは彼女のバージョンを紹介しておきますね。(流しながら先に進んで)
- Ain’t misbehavin’
邦題:浮気はやめたわ
ベンはやもめ(配偶者を亡くした既婚者)で恐らくヘテロセクシャル(ノンケ)であろうに、デイビスと寝室にいるシーンで「浮気はやめたわ」というチョイスがなんとも良い。
面白いシーン
他に面白いシーンといえば・・・
ベンとフィオナのくだり
背中をマッサージしてる所とか、足をマッサージしてる所とか、「ここでそのネタ入れてくるの!?」という感じがとても良い。
4人で車に乗るくだり
ネタバレになっちゃうので敢えて言いませんけど、ベンの発案でジェイソン、デイビス、ルイスの4人で車に乗って任務をこなすシーンは、結構非現実的でも許せてしまう面白さがありました。
プラダを着た悪魔を思い出す
おしゃれな服を来て毎日出勤するジュールズを見ると、やっぱりプラダを着た悪魔を思い出します。プラダを着た悪魔は2003年で、この映画は2015年。12年も経っても相変わらずの美貌。眼福です。
でも仕事観としては本作のほうが好きですね。
プラダを着た悪魔:記者としてキャリアを積むために苦しくても鬼上司ミランダに耐える毎日
マイ・インターン:やりたいことを全力でこなす毎日
対談動画
ありました。眼福すぎる。
ロバート・デ・ニーロが好きな言葉
- If I only knew then what I know now.
今なら分かることをあの時 知れたら。
これは至言っていうか。人には既に起こった過去しか見ることができず、いつも後ずさりしながら未来へ進んでいることを表す言葉の1つなんですよね。
“Back to the future"という言葉、映画があります。あれは単に「過去へ戻る」を捩って「未来へ戻る」とシャレを効かせた表現ではありません。でもこれは半分正しくて半分間違い。(この話はまたの機会に紹介したいと思いますが)
残念な点
ありませなんだ。まぁ敢えて挙げるとすればラストシーンでしょうか。
ジュールズはベンと太極拳をするとき、ベンに教わりながら身体を動かしているにも関わらず、動くタイミングがベンよりも早い。それって振り付けを事前に知っているからこそ出る仕草で、そういうの見ると一気に「演じてる感」を感じる。めっちゃ些細なんですけど、それまでの演技が凄いので余計にそう感じてしまったんです。
過去に手がけてきた恋愛映画とも違う
エンドロール後のラストの特典映像でナンシーマイヤーズ監督本人は、これらの複雑な恋愛映画は描き尽くしたと語っています。すべて彼女が監督した作品です。ここにプライムビデオのリンクを貼っておきます。↓
1人の存在が周囲を大きく変える
これも特典映像でアン・ハサウェイが言っています。良い意味でも悪い意味でも、私はリアルでもこれを体験したことが何度かあるので、とても沁みました。
観て損なし
プラダを着た悪魔のような世界で得る人生の糧もきっとあるんでしょう。でもこのブログで度々紹介している私の人生訓「人生のゴールが今の行動に宿ってる(手段に目的が内包されている)」の観点からすると、マイ・インターンのほうが綺麗な世界で、観ていて気持ちがいいんですよね。
珍しく2時間を超える映画ですが、全く長さを感じさせない構成ですごく見やすいし、色んな世代に刺さる映画だと思います。
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