『美味しんぼ』第55話「卵とフライパン」の感想

2021年7月10日

1990年5月22日放送、アニメ版の『美味しんぼ』第55話「卵とフライパン」をアマゾンプライムビデオで観ました。(美味しんぼTVシリーズ第68話)

あらすじ

見習い調理師の上田

文化部一同がアルバイト3ヶ月の三木の20歳の誕生日を祝っていると、三木の同級生で見習い調理師の上田が現れます。彼は料理人になったことを後悔していました。

山岡と栗田は、オリエンタル 陶器即売展示会の帰り道に再び上田と鉢合わせしたのを機会に、彼が勤める洋食「銀花」で昼食を食べることにし、栗田はポークソテーを、山岡はプレーンオムレツを注文。

どちらも卒なく調理したかに思えましたが、山岡はこのオムレツを失格と評します。

本物のオムレツ

山岡は、花森みな子がシェフを務めるオムレツの店「メゾン・ド・フランス」に上田を連れていき、彼女が作る本物のオムレツとの違いを丁寧に教え、料理を作ることの楽しさや喜びを思い起こさせます。

改心した上田は難関だと有名な超一流レストラン「トライアングル」に転職を果たします。

新入りのくせに持参したオムレツ専用のフライパンは、山岡からプレゼントされたものでした。

登場した料理、食材

オムレツ

  • プレーンオムレツ
  • チーズオムレツ
  • ベーコンポテトオムレツ

常温の卵を念入りに溶き、焼く時にはマーガリンではなくバターを使う。他の料理の匂いが移らないように専用のフライパンを用意する。

ポークソテー

タマネギ、トマト、シイタケが醤油とウイスキーでなんとも言えないコクのある味に仕上げられ、豚肉の味を引き出している。

感じたこと

上田が岡星良三にしか見えん

どう見ても良三やろ!

相川料理長がちらり

セリフはありませんけど、冒頭の食堂のシーンで相川料理長が出ていますね。

相川料理長は第37話「黄身と白身」のラストシーン、更に第85話「父のコロッケ」では主役級として登場します。

士郎に優しさにほろり

第45話「ふるさとの唄」でもそうだったんですが、士郎は若者には優しい。終始穏やかな顔で、しかもフライパンをプレゼントという粋な計らい。ラストの「早く腕を上げてその人を唸らせる料理を作るんだ」という言葉に思わず心を打たれました。

醤油+ウイスキーって普通ちゃうん?

うちでは昔からソテー料理の際に醤油ベースで味付けをした後に最後にウイスキーでフランベすることが多いので、この回を見て「。。。普通やん?」と思ったんですが、皆さんしてないんですか??それとも1990年前後の当時としては珍しかったんでしょうか。

フランベに意味はあるのか

それで作品を見ていてふと気になったのが「わざわざ火を点ける意味や効果はあるのか?」ということ。

調べてみると、ありました。

flambéing reduces the alcoholic content of the dish while keeping the flavors of the liquor.

Wikipedia

要するに、フランベすることで、お酒の風味を保ちつつ料理のアルコール度数を減らすことができるということ。火を点けたほうがより早くアルコールが飛ぶので、火を点けずに長時間炒めるよりも風味を維持しやすいということ。(理論的には)

ただ実体験としては、そこまで差を感じられることは正直ない・・・。(笑)

フライパンと言えば山田工業所

これ、前もアツく語ったので一部抜粋します。↓↓↓

この山田工業所って、タモリ倶楽部の2010年9月17日放送分で「中華街シェフ絶賛」と紹介されて以降人気だそうで、私もその1人。めちゃくちゃ気に入っています。本当に頑丈な作りで、焦げ付きにくくて最高です。

『美味しんぼ』第15話「直火の威力」の感想

中華鍋と26 cmのフライパンを持ってるんですけど、どっちも良い!

ただ26cmでは大きすぎてオムレツに丸みを付けにくいし、重い。もしオムレツ用で買うなら、最小サイズの22 cmがオススメです。下にリンク貼っておきます。↓↓↓