『きみに読む物語』を観た感想

2019年7月6日

アメリカ映画、きみに読む物語(原題: The Notebook)を観ました。

概要

概要
タイトル 原題 初公開日 ジャンル 時間 rating 制作費 売上 監督
きみに読む物語 The Notebook 2004年6月25日 ロマンティック・コメディ 123分 アメリカ G 2900万ドル 1億1560万3229ドル(全世界) Nick Cassavetes

ニコラス・スパークス(Nicholas Charles Sparks)が1996年に発表した小説を原作とした映画です。

あらすじ

療養生活を送る老婦人の元に通う年老いた男性は、彼女に物語を読み聞かせます。それは、1940年の夏、アメリカ南部の小さな町で始まる恋の物語です。

夏休みにだけこの村に家族でやってくる17歳の令嬢・アリー(レイチェル・マクアダムス)は、地元の製材所で働く青年ノア(ライアン・ゴズリング)の片思いからやがて両思いの熱い恋に発展します。

しかし2人の境遇が全く違うことから、将来を案じるアリーの両親は交際に反対し、アリーは突然都会へ連れ戻されて2人は離れ離れになります。ノアは毎日手紙を書きますがアリーから返信もないまま、アメリカは第2次世界大戦に突入します。

路上ダンスの歌

聞いた瞬間、「あ!ビリー・ホリデイの歌声」と思って歌詞を聞き取って調べてみるとこの曲でした。

Billie Holiday – I’ll Be Seeing You (1944)

フィンは死ぬ必要があったのか?

ロンメル将軍を追跡したあと、パットン第3師団に配属されて雪原を進軍中に襲撃を受けて(一切の流血の描写なく)命を落とします。この話、要る???

アリーの恋と母の恋は違った

これは感想というより客観的な事実として捉えている話です。

アリーの母も、過去にアリーと似たような恋をしましたが、それは結婚するべき相手ではなかったとアリーに告白します。

じゃあ母はアリーとノアとの仲について今でも反対かというとそうでもないらしいです。だって、本当に心の底から反対しているのならノアの手紙を大事に保管したりはしないのでは?

きっと、母親は何年経っても変わらない2人の気持ちを見て、母自身の恋とアリーの恋は違う質ものだったということを母が認めたんでしょう。

手紙の意味付けが弱い

ピアノの話と同様、ノアからの365通の手紙はこの物語の1つアイテムだと思うのですが、どうもその存在感が弱い。

車の中でアリーが読んだ手紙に、もっと気持ちを変革させるセリフが込められていても良かったのではないか?と感じます。

本当の認知症の家族はあんな振る舞いしない

なぜ年老いたノアをデュークと呼ぶのか

アリーはアルツハイマー型の認知症なんですよね?

アリーは恋人のことをずっと「ノア」と呼んでいました。過去のことを思い出して欲しいのなら、看護師たちも「ノア」と呼ぶべきではありませんか?

なぜそう呼ばないかと言うと、「この映画の観客」に老婦人の正体がバレてしまうからです。私は、映画って「フィクションながらそこに物語が実在していて、『観客』がそれをそっと覗き込むもの」だと思っています。ところが、この映画の場合は「『観客』に観られていることを前提に作られている」という感じがとても強い。

娘や孫さえ他人行儀

私の祖母もアルツハイマー型の認知症でした。たしかにアルツハイマー型になると家族すら認知できなくなります。

でも家族がそれに応じて他人行儀にすることってあります?普通は「あなたは分からないかもしれないけど、私はあなたの孫なんだよ、覚えてる?」と一応話してみますよ。別居している家族なら尚更です。

恋物語としては悪くはない、が・・・

昔の思い出話として、アリーとノアという若い男女が熱い恋をしたという話としてはそこそこ面白いと思いますし、マーサ・ショーという未亡人の存在が意外にも大きな役割を果たしています。

ですが、映画全体としてはどうなのかなーというのが正直なところです。